短期入所(ショートステイ)によって、一時的に障害者を施設に預けたいと家族が考えるのは普通です。このとき、短期入所には年齢制限があります。どのような年齢であってもショートステイを依頼できるわけではありません。
このとき子供(障害児)のショートステイについては、施設によって判断が異なります。そのため3歳から利用できたり、小学生から依頼できたりと施設ごとに異なります。
一方で高齢者については、65歳未満の人で障害者向けの短期入所を利用できます。高齢者になってしまった場合、老人向けのショートステイを依頼しなければいけません。
それでは障害者・障害児で短期入所(ショートステイ)を利用するときの年齢制限はどのようになっているのでしょうか。何歳から何歳まで短期入所を依頼できるのかについて解説していきます。
もくじ
子供(障害児)から大人までショートステイを利用可能
障害福祉サービスの一つに短期入所(ショートステイ)があります。短期入所は子供(障害児)から大人まで利用できます。
多くは障害者グループホームや入所施設(障害者支援施設)などにてショートステイを利用できます。こうした障害者施設には既に複数の障害者が共同生活をしており、そうした施設の部屋を活用して数日ほど宿泊するのです。
ただ、あらゆる年齢で短期入所を利用できるわけではありません。そこで、何歳から何歳まで利用できるのか年齢制限を理解しておく必要があります。
障害児は施設によって判断が異なる:18歳到達は大人向け施設
まず子供の年齢制限について、何歳から利用できるのかは施設によって異なります。そのため一概に「何歳から利用できる」ということはできず、あなたが住んでいる自治体や利用したい施設に確認しなければいけません。
例えば、以下の施設では小学生~18歳未満で障害児のショートステイを利用できます。
それに対して、以下の施設では3歳~18歳未満の障害児であれば利用できます。
子供は年齢によって対処法が大きく異なります。そのため、施設によって対象年齢がそれぞれ設けられているのです。
・18歳到達は大人向けのショートステイ施設を利用
なお障害児が18歳になった場合、大人向けのショートステイを利用しましょう。18歳以上であれば大人向けのさまざまな障害福祉サービスを利用できるようになり、その中には成人向けの短期入所施設も含まれています。
18歳到達で利用する施設が変わり、新たな手続きをしなければいけないのは面倒です。ただその分、18歳到達によって大人向けのさまざまな障害福祉サービスを利用できるようになります。
0歳児は親が面倒を見るのが普通
なお短期入所で子供を預けることができるとしても、通常は最も年齢が低くて3歳以上が対象になります。0歳児など、年齢が低すぎると障害児を預かってくれません。理由は単純であり、障害のない子供であっても、0~2歳ではすべて親が面倒を見るのが当然だからです。
すべての子供について、0歳では何もできず、親の助けが必要です。これは障害児かどうかに関係ないため、年齢が低すぎるとショートステイを利用できません。
・重症心身障害児は例外的に利用可能
なお、重症心身障害児などで医療的ケアが必要な場合、他の0歳児とは状況が異なります。この場合、小児病棟などを活用して、0歳児であってもショートステイを利用できるケースがあります。例えば以下の医療機関がこれに該当します。
0歳児でショートステイを利用できるケースはあるものの、重症心身障害児など重度の子供に限られます。
65歳未満の障害者で短期入所を利用可能
それでは、子供ではなく大人についての年齢制限はどのようになっているのでしょうか。障害福祉サービスで提供されるショートステイについて、65歳未満で利用できるようになっています。
それでは65歳以上はどうするかというと、介護保険サービスを利用します。障害福祉サービスと介護保険サービスを比較すると、以下のサービスでほとんど内容が同じです。
そこで65歳以上の障害者については、ショートステイを利用するにしても、障害者向けの短期入所ではなく、老人向けの短期入所生活介護を依頼しなければいけません。
高齢者は自動的に介護保険へ切り替わる
なぜ65歳未満のみ障害福祉サービスの短期入所を利用できるかというと、65歳になると自動的に介護保険サービスへ切り替わるからです。
そのためショートステイを利用するにしても、65歳になると以前に利用していた短期入所先は利用できなくなり、新たに老人向けのショートステイ先と契約する必要があります。
当然ながら、年齢を理由に「それまで利用していたショートステイ先を使えなくなり、新たに老人向け施設と契約しなければいけない」となるとデメリットばかりです。障害者は環境の変化を嫌う人が多く、そのまま同じ短期入所施設を利用するほうが適しています。
ただ、65歳になると強制的に介護保険へ切り替えになると決まっている以上、そのルールに従う必要があります。
ショートステイには年齢制限がある
障害福祉サービスを利用するとしても、場合によっては年齢を理由に利用できないケースがあります。そこで、何歳から何歳まで利用できるのか確認しましょう。
子供(障害児)については、施設によって異なるので一概にいえません。受け入れ施設によって、「何歳から可能なのか」に関する基準がまったく違うのです。
一方で大人については、65歳未満で障害者向けのショートステイを利用できます。65歳以上では強制的に介護保険へ切り替えになります。そのため、高齢者がショートステイを利用するとき、老人向けのショートステイと新たに契約しなければいけません。
ショートステイについて、こうした年齢制限があります。そこで、どのような年齢であれば障害者向けの短期入所を受け入れてくれるのか理解しましょう。
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