障害者の中には身体障害者もいます。こうした身体障害者で車いすやその他の福祉用具を活用して生活しなければいけない人は多いです。

このとき、福祉用具レンタルを活用してショートステイ先で利用することはできません。福祉用具貸与というのは、あくまでも自宅で利用することを想定しています。

一方で自分が保有する福祉用具の持ち込みは可能です。そのため、いつも使っている車いすやその他の福祉用具がある場合、短期入所を利用するときに持っていきましょう。これにより、ショートステイ先で生活できるようになります。

それでは障害者が短期入所を利用するとき、福祉用具をどのように考えればいいのでしょうか。車いすやその他の福祉用具について、ショートステイでの取り扱いを解説していきます。

福祉用具レンタルの持ち込みはできない

障害者の中には、介護保険を用いて福祉用具貸与を活用している人がいます。こうした福祉用具レンタルを利用すれば、格安にて車いすやその他の福祉用具を貸してもらうことができます。

それでは、短期入所を利用する障害者で福祉用具貸与の品物を持ち込めるかというと、ショートステイ先に持っていけないルールになっています。これは、障害者施設に入居する人について、「施設側が必要な物品をそろえるべき」となっているからです。

・老人向けのショートステイでも内容は同じ

なお、障害者施設に限らずこれは老人向け施設でも同様です。たとえ65歳以上の高齢者であっても、福祉用具貸与を利用している人がショートステイを活用するとき、レンタルしている用品をショートステイ先に持ち込むことはできません。

障害者施設でも高齢者施設でも、福祉用具貸与の品物をショートステイ先に持っていけない事実は共通しています。

ショートステイ先の設備やレンタル可能かを確認する

そのため身体障害者で福祉用具レンタルを利用している場合、ショートステイ先でも同様の生活を行えるかどうかについて、設備や施設側でレンタル可能な用品を確認しましょう。以下のように、障害者施設で車いすなどの福祉用具が存在するのは普通であり、これらのレンタルが可能かどうか確かめるのです。

また体が不自由な場合、障害者施設の設備も重要です。多くの場合、障害者施設は一般的な賃貸物件を利用して運営されています。そのため、ろうかやお風呂などは一般的な家と同じです。

例えば、以下は実際の障害者施設の一室です。

このように、健常者向けのような普通の部屋です。またお風呂設備も普通であることはよくあります。ただ施設によっては、身体障害者に配慮している施設もあります。これについては、ショートステイ前に事前に確認しましょう。

福祉用具持ち込みは問題なく可能

なお福祉用具貸与の品物を持ち込みすることはできないものの、障害者が保有する福祉用具を持ち込みするのは問題ありません。

身体障害者の場合、例えば以下の福祉用具を活用します。

  • 視覚障害者:盲人安全つえ、義眼、メガネ
  • 聴覚障害者:補聴器
  • 肢体不自由:義肢、装具、歩行器、車いす、座位保持装置、歩行補助杖
  • 肢体不自由&音声・言語機能障害:重度障害者用意思伝達装置
  • 障害児:座位保持いす、排便補助具、頭部保持具、起立保持具

これらをら保有する場合、短期入所先へ持参しましょう。

事前に必要な福祉用具を購入する

なお障害者の場合、ショートステイを利用するに当たり福祉用具を新たに購入することを考える人は多いです。このとき障害者手帳を利用して、補装具費支給制度・日常生活用具給付制度を活用すれば、1割負担など大幅に購入費用が軽減されます。

例えば車いすの場合、自費であれば以下のように2万円ほどです。

これが1割負担になるため、補助制度を利用して購入すれば安いです。さまざまな福祉用具が障害者の補助対象になるため、こうした福祉用具を保有していない場合、事前に購入しておくのはおすすめです。

なお、こうした助成制度には「電動車いすなどの高価な福祉用具」も対象になっています。そのため必要なのであれば、補助の対象者になるかどうか自治体に確認した後、補助制度を利用して購入するといいです。その後、ショートステイを利用するときに必要な福祉用具を持ち込みましょう。

ショートステイで必要なものをチェックするべき

なお一般的には知的障害者や精神障害者のように、障害者は自分で立って歩き、食事できる人が多いです。そのため、短期入所するにしても特に気をつけることは少なく、持参するべき物は以下のように一般的なホテル滞在と同じです。

  • 洋服
  • 日用品
  • 障害者手帳、受給者証など

ただ身体障害者や難病患者であり、体の動きが不自由な場合、ここまで解説した特殊な福祉用具や設備が必要になることがあります。例えば、自宅には介護用ベッドがあるにしても、施設では介護用ベッドがないケースは多く、どうしても必要な場合は対応できる施設を選ばなければいけません。

知的障害者や精神障害者に比べて、身体障害者ではショートステイのときに注意点があります。そこで、事前に福祉用具の取り扱いや設備を確認しましょう。

短期入所で車いすや福祉用具を利用する

介護保険サービスなど、福祉用具レンタル品を格安にレンタルできるサービスがあります。ただ短期入所を利用する場合、これら福祉用具貸与の品物をショートステイ先で利用できません。

そのためショートステイを利用する障害者について、すべて事前に購入しておきましょう。自分の持ち物を施設に持参するのは当然ながら可能であり、福祉用具の持ち込みは問題ありません。または、施設が用意している福祉用具がある場合、借りることができないか聞きましょう。

障害者であれば、補助制度を利用することで格安にて福祉用具を購入できます。またそれに加えて、施設の設備を確認しましょう。

身体障害者で車いすやその他の福祉用具を利用している場合、これらの注意点があります。そこでショートステイを利用する場合、事前に福祉用具を購入・持参するといいです。

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