障害者が短期入所(ショートステイ)を利用するとき、すべての障害者でお風呂に入ります。体の清潔保持のために入浴は重要です。
このとき、入浴回数について気にする人は多いです。多くの障害者について、ショートステイ中の入浴は毎日可能です。ただ全介助が必要など、自らの意思で入浴できない場合は週2回などになります。
それでは障害者の短期入所でお風呂の扱いをどのように考えればいいのでしょうか。ショートステイでの障害者の入浴回数について解説していきます。
もくじ
身体機能に問題ないなら毎日の入浴
障害者施設に入居する人について、知的障害者や精神障害者を含めて身体機能に問題ない人は多いです。障害者施設は老人ホームとは異なり、身体介護はほとんどありません。障害者は自らの力で食事をして、歩ける人が多いです。
そのため当然ながら、入浴についても自由です。ショートステイ中の入浴は認められており、健常者が毎日お風呂に入るのと同じように、短期入所中に毎日お風呂に入るのは当然です。
お風呂は体の清潔保持だけでなく、リラックス効果や体を温める作用など多くの利点があります。そのため自らの力で入浴できる障害者について、お風呂の回数を制限する意味はありません。
身体障害者でも毎日入浴は普通
これは身体障害者であっても同様です。身体障害者とはいっても種類があり、例えば以下の人であれば毎日の入浴は当然です。
- 視覚障害者
- 聴覚障害者
障害者グループホームなどの障害者施設で短期入所をすることになりますが、こうした施設では以下のようにお風呂の設備は普通です。
ただ目や耳を利用できなくても、何も問題なく入浴できます。また肢体不自由であっても、自らお風呂に入れる場合は毎日の入浴が可能です。
短期入所でお風呂の時間は決められている
このとき施設によってルールは異なりますが、一般的にはお風呂の時間が決められています。多くの場合、短期入所以外の施設利用者では、以下のようなスケジュールになります。
- 6:00:起床
- 7:00:朝食、通所・通勤の準備
- 9:00:日中活動先へ通所・通勤
- 16:00:帰宅
- 17:00:入浴(順番)・洗濯など
- 18:00:夕食
- 22:00:消灯
障害者施設では、そこで生活している他の障害者が何人もいます。そうした場所でショートステイをすることになり、短期入所の場合は昼間に日中活動をしないことは多いものの、他の障害者に合わせて「他の障害者が日中活動を終えた後の17:00あたりに入浴する」ことになります。
また入浴は順番になるため、ショートステイ中のお風呂は介護スタッフに呼ばれるまで待つことになります。
全介助の障害者は週に2回のお風呂が基準
ただ障害者の中には、重度の精神障害者で動くのが困難であったり、寝たきりに近い身体障害者・難病患者であったりして、普段から介助を必要とするケースがあります。また、自分だけの力では座った姿勢を保てない障害者もいます。
この場合、入浴のときは介護スタッフによる介助が必要になります。介護の中でも、入浴は非常に負担が大きいです。そのため入浴介助が必要な場合は毎日のお風呂とはならず、週2回が最低基準になります。これは、老人施設でも同様です。
障害者施設によって方針は異なりますが、いずれにしても週2~3回の入浴回数になると考えましょう。
3泊4日や4泊5日では1~2回の入浴
長期間、障害者施設に寝泊まりする場合、前述の通り入浴介助が必要な人は週2~3回の入浴になります。それでは、ショートステイで3泊4日や4泊5日の場合、入浴回数はどのようになるのでしょうか。
入浴介助が必要な場合、週2回が最低基準であることを考えると、3泊4日や4泊5日での入浴回数は1~2回になります。1回だけ入浴をして退所になることがあれば、2回の入浴をするケースもあります。
どれだけの入浴回数になるのかは施設によって異なります。また、以下のように重度障害者用の入浴設備を整えている障害者施設であれば、介護スタッフによる負担が少なくなり、入浴しやすくなります。
いずれにしても、介助不要であれば毎日の入浴が可能であるものの、入浴介助が必要な場合はどうしてもお風呂の回数が少なくなります。
短期入所中にお風呂を利用する
体の清潔保持でお風呂は重要です。このとき障害者施設で短期入所をするとき、多くの障害者は毎日の入浴が可能です。これは、身体障害者であっても同様です。
一方で入浴介助が必要な障害者の場合、介護スタッフの負担が大きいので毎日の入浴はできません。週2回が最低基準になるため、週2~3回の入浴回数になると考えましょう。
なおショートステイの場合、3泊4日や4泊5日の利用は普通です。こうした場合、入浴介助が必要なのであれば、ショートステイ中に1~2回の入浴をすると考えましょう。もちろん、自ら入浴できる障害者は毎日の入浴が可能です。
障害者の状況によって施設で可能な入浴回数は異なります。こうした実情を理解して、障害者は短期入所中にお風呂へ入りましょう。
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