障害児を育てている親について、一時的に子供を施設に預けたいと考えるのは普通です。そうしたときに重要になる障害福祉サービスが短期入所(ショートステイ)です。

ただショートステイを利用するとき、子供の学校通学や放課後等デイサービスへの通い方について心配になります。学校へ行けないと学びが遅れてしまいます。そのため、学校への送迎を考えなければいけません。また放課後等デイサービスについては、施設側に送迎を依頼しましょう。

それでは、障害児が短期入所を利用するときはどのように考えればいいのでしょうか。障害児がショートステイを活用するとき、学校や放課後等デイサービスへの通い方について解説していきます。

通常、学校通学や放課後等デイサービスは自力で行う

自宅から学校へ通うとき、基本的には自力で行う必要があります。そのため障害者が自ら通ったり、家族による送迎をしたりします。または、特別支援学校で送迎サービスがあるのであれば、そうした送迎サービスを活用します。

また放課後等デイサービスを利用する場合、多くのケースで送迎サービスがあります。これにより、放課後等デイサービスを利用できます。

そのため一般的には障害児がショートステイを利用しているときについても、学校通学や放課後等デイサービスは自力で行う必要があります。

放課後等デイサービスは送迎サービスを利用すればいい

このとき、放課後等デイサービスについては特に心配する必要はありません。ショートステイ先が遠方であると難しくなるものの、ショートステイ中であっても放課後等デイサービス側の送迎サービスを利用すればいいからです。

前述の通り、放課後等デイサービスでは多くのケースで送迎サービスが実施されています。このとき自宅ではなく、入居先がショートステイ先になっても事業所によっては問題なく対応してくれます。

もちろん、子供が短期入所の施設で一時的に過ごすため、送迎場所が一時的に変更になることは前もって伝えなければいけません。

ショートステイと放課後等デイサービスの併用・同日利用は可能

ちなみに、短期入所(ショートステイ)と放課後等デイサービスを同日利用にて併用するのは何も問題ありません。

放課後等デイサービスは昼間に障害児の支援をします。一方で短期入所は障害児に宿泊場所を提供し、夜間を含めて支援をします。利用時間が重ならないため、短期入所と放課後等デイサービスを同日利用にて併用するのは問題ないというわけです。

より正確には、放課後等デイサービスと短期入所では運営元の法律が異なります。

  • 放課後等デイサービス:児童福祉法
  • 短期入所:障害者総合支援法

そのため、併用や同日利用が認められています。

短期入所施設によっては通学支援が可能

それでは、放課後等デイサービスでは施設側の送迎サービスを利用すればいいとして、学校への通学はどうすればいいのでしょうか。自宅からの通学を行うことはできても、新たな場所(ショートステイ先)からの通学は難しいです。

新たな道を障害者が覚えるのは大変です。また、短期入所先から学校までの距離が離れているかもしれません。このとき、子供向けの短期入所施設によっては通学支援を利用できます。例えば、以下のような施設が該当します。

すべてのショートステイで通学支援を利用できるわけではありません。また、障害児のショートステイでは空きが少なく、短期入所先を選べないことはよくあります。

ただ、こうした通学支援があれば助かります。そこで、まずはショートステイ先にこうした支援制度があるかどうかを確認しましょう。

通学で一時的な移動支援を利用できないか相談する

ただ実際のところ、学校への通学支援をしてくれるショートステイ先は少ないです。そこで、一時的な短期入所なのであれば、移動支援による学校への送迎が可能かどうか確認しましょう。

大多数の障害者で利用できる外出支援サービスが移動支援です。通常、移動支援を利用しての通学はできません。

ただ例外として、親や保護者の病気・就労による関係で一時的な利用であれば、移動支援による通学を許可してくれる自治体があります。例えば以下は東京都新宿区の移動支援に関する内容です。

このように、どうしようもない理由がある場合は条件付きで学校への通学で利用できます。そのため、ショートステイ先からの通学で一時的に利用できないか役所の障害福祉課などで相談しましょう。

移動支援は自治体独自の制度であり、市区町村によって判断が異なります。そこで、どうしても必要であることを伝えて移動支援を利用できないか相談するのです。

なお、移動支援を利用するときは事前に利用できる状態にしておく必要があります。すぐに移動支援を利用しようとしてもできません。そのため、ショートステイ先から通学する可能性がある場合、早めに役所で申請をして移動支援を利用できる状態にしておきましょう。

短期入所での通学や放課後等デイサービスを考える

親が施設へ障害のある子供を一時的に預けたいと考えるのは普通です。そうしたとき、障害児では短期入所(ショートステイ)が選択肢になります。

短期入所と放課後等デイサービスは同日利用にて併用できます。実際に放課後等デイサービスを利用する場合、送迎は放課後等デイサービスの施設側へ依頼しましょう。

また学校への通学は方法を考えなければいけません。短期入所側で通学支援があればいいですが、そうでない場合は移動支援を利用できるかどうかを考えましょう。自治体によってルールは異なりますが、緊急性が高い場合は例外的に通学で移動支援を利用できる場合がよくあります。

障害児がショートステイを利用するとき、考えなければいけない事柄が存在します。そこで学校への通学や放課後等デイサービスの利用について、送迎の調整をしましょう。

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