障害者が短期入所(ショートステイ)を利用する場合、その間は介護スタッフが面倒を見てくれます。また、家族は介護負担がなくなります。
こうした障害者(または障害児)のショートステイについて、1泊2日や2泊3日などの短い期間にて障害者施設へ宿泊するのは普通です。家族が遠出する必要があるなど、こうしたときに一時的に預かってくれる制度は優れます。
それでは、1日だけなど短いショートステイを利用するときの注意点として何があるのでしょうか。1泊2日や2泊3日でのショートステイの流れや料金を解説していきます。
もくじ
1日だけの利用は問題ない
障害福祉サービスでメインとなる公的サービスの一つが短期入所(ショートステイ)です。こうしたショートステイについて、当然ながら1日だけの利用は特に問題ありません。1泊2日や2泊3日など、短い期間で短期入所を利用する人はたくさんいます。
短期入所を利用するとき、障害者グループホームや入所施設(障害者支援施設)など、障害者施設の一部を利用するケースが多いです。こうした障害者施設には「常にその場所で生活している障害者」がいます。
こうした障害者が共同生活を送る場所でショートステイをすることになります。
いずれにしても、1泊2日や2泊3日でのショートステイ利用は何も問題ありません。
1泊2日で短期入所する1日目の流れ
それでは、仮に1泊2日でショートステイを利用するときはどのような流れになるのでしょうか。障害者施設によって異なりますが、ザックリと以下のようになります。
- 10:00:送迎
- 12:00:昼食
- 17:00:入浴・洗濯など
- 18:00:夕食
- 22:00:消灯
老人施設とは異なり、昼間にレクリエーションがひんぱんに行われるわけではありません。こうした障害者施設では、他の利用者(障害者)は昼間に日中活動(デイサービスや就労など)をしている人が大多数です。そのため、昼に何か活動をすることはなく自由に過ごすことになります。
なお送迎について、家族がショートステイ施設へ送る、またはショートステイの送迎サービスを利用することになります。このとき、送迎時間帯を昼や夕方に設定しても問題ありません。
2日目は昼から夕方に帰宅
1日だけ利用する場合、2日目の昼または夕方に帰宅することになります。2日目の大まかな流れは以下になります。
- 6:00:起床
- 7:00:朝食
- 12:00:昼食
- 13:00~16:00:帰宅
2日目についても同様に、他の利用者(障害者)は昼間に日中活動をしています。そのため、ショートステイの利用者は施設内で自由に過ごすといいです。このとき、短期入所中に外へ出て買い物をしても問題ありません。
昼に日中活動を行うのは可能
なお自宅で過ごしている障害者について、生活介護(デイサービス)や就労サービス(就労移行支援、就労継続支援A型・B型)を利用しているのは普通です。このとき、短期入所中に障害者が日中活動するのは問題ありません。
ショートステイ中に障害者が日中活動を行う場合、通所施設側による送迎が必須になります。障害者がショートステイ先から通所施設へ自ら通うのは厳しいからです。
ただデイサービスや就労施設への移動について、ショートステイ先からの送迎が可能なのであれば、1泊2日や2泊3日で滞在しているときに日中活動できます。
医療機関へ行くのはやめるべき
一方で短期入所を利用しているときに医療機関へ行くのはやめましょう。ショートステイを利用しているときにわざわざ病院・クリニックへ出向く意味はなく、自宅で過ごしているときに医療機関へ行けばいいからです。
長期でショートステイを利用する場合、医療機関の受診を考えなければいけません。一方で1日だけの利用など短期なのであれば、わざわざショートステイ中に医療機関へ行く必要はないです。
また短期入所を利用しているとき、通院等介助などの外出支援サービスを利用して医療機関へ行くのは原則として禁止されています。そのため、医療機関へ出向くにしても障害者自ら行く必要があります。
こうした現状を考えると、1日だけの利用など短期間だけショートステイする場合、短期入所中の医療機関受診は避けましょう。
通常、料金は1日あたり2000~3000円
なお短期入所を含め、障害福祉サービスは1割負担です。障害の重症度によって費用負担額は異なりますが、ショートステイ一回あたり1割負担で500~900円になると考えましょう。また住民税の非課税世帯や生活保護の場合、こうしたサービス料は無料になります。
一方で食費や水道光熱費、その他の雑費は実費負担になります。食費や水道光熱費の費用はショートステイ先によって異なるため、これについては事前に確認しなければいけません。
ただ食費や水道光熱費、その他の雑費が全額負担であっても、サービス料を含めて1日2000~3000円ほどと格安になるのが短期入所です。これが低所得者の場合、サービス料がない分だけより支払い費用は少なくなります。
なお短期入所をするとき、日割り家賃(部屋代)は存在しません。そのため、障害者にとって短期入所は格安にて利用できる仕組みになっています。さらには、介護スタッフによる介助を24時間体制で受けることができます。
1泊2日・2泊3日で短期入所を行う
障害者が短期入所をするとき、1日だけなど短い期間にてショートステイを行うのは普通です。特定の期間だけ家族が障害者(または障害児)を預けたい場合、1泊2日や2泊3日にて利用することになります。
このとき、一般的には朝の送迎になります。もちろん、昼や夕方の送迎になっても問題ありません。いつ障害者施設へ入居したいのか事前に予定を確認しましょう。
なおショートステイ先に入居しつつ、日中活動をするのは問題ありません。医療機関の受診は避けるべきであるものの、その他の日中活動は認められています。また、1日あたりの費用は2000~3000円ほどになります。
短期入所で1泊2日や2泊3日の滞在を希望する障害者は多いです。そこで家族が障害者(または障害児)を預けたい場合、短期間のショートステイを活用しましょう。
家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。
障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。
ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。
そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。