子供ならまだしも、大人になってもずっとインターネットやゲームをしている人がいます。こうした場合、ネット依存症やゲーム依存症となります。

こうしたネット依存症やゲーム依存症では、精神疾患が関わっています。そのため治療は精神科で行われますが、自宅に引きこもっていても回復は遅いです。そのため、施設を利用することで社会復帰することを考えなければいけません。

それではネット依存症やゲーム依存症から更生するための施設として、何があるのでしょうか。ネット依存症やゲーム依存症で利用するべき施設について解説していきます。

ネット依存症・ゲーム依存症は精神疾患が関わる

依存症というのは精神障害に該当します。「やってはいけないものの、その行動を止められない」という脳の状態が依存症というわけです。

多くの場合、ネット依存症・ゲーム依存症には他の精神疾患も関わっています。例えば、以下の精神疾患を有しているケースが多いです。

  • 発達障害
  • 睡眠障害
  • 社交不安障害

これら精神障害者について、公的サービスを利用できます。障害者の中では症状が軽度に当たるため、公的サービスを利用することで素早く社会復帰し、一般的な生活を送れるようにするのが望ましいです。

規則正しい生活を送れる施設が優れる

ただ精神科病院・クリニックでネット依存症やゲーム依存症の治療が可能とはいっても、自宅にて引きこもり生活を送っている場合、なかなか依存症から抜け出すのが難しくなります。そのため、こうした依存症では施設を利用すると優れます。

施設で過ごす場合、複数の利用者(障害者)と共同生活を送ることになります。また施設内にはスタッフがいるため、深夜に起きてゲームをすることはできません。そのため、半強制的に規則正しい生活を送るようになります。

このとき食事や入浴、消灯などの時間は決められており、門限もあります。

自宅で引きこもって生活する場合、どうしても「甘え」が出てしまい、深夜もインターネットやゲームをして遊ぶことになります。そのため、こうした施設を利用するのです。

1か月ほど病院での入院診療が可能

どのような施設を利用するのかについて、ネット依存・ゲーム依存の状態が非常に強い場合、病院での入院診療を考えることができます。通常、ネット依存症・ゲーム依存症で公的施設を利用する場合、18歳以上の大人が対象になります。ただ精神科病院であれば、子供から大人まで受け入れ可能です。

病院であれば、インターネットを利用することはできず、電子機器からもシャットアウトされます。そうして、確実にインターネットやゲームから離れて生活できます。

なお病院入院では、1か月程度を目安に考えましょう。精神疾患とはいっても、うつ病や統合失調症などの精神疾患とは異なり、ネット依存症・ゲーム依存症では基本的に自分一人で生活できます。そのため、数か月の長期入院は期待しないほうがいいです。

そのため精神科病院での入院はあくまでも一時的であり、大人は退院後を考えて他の公的施設も探しましょう。

障害者グループホームの活用が一般的

なお18歳以上の精神障害者が入居する施設としては、障害者グループホーム(共同生活援助)が最も一般的です。2~5人ほどの障害者が共同生活を送る施設が障害者グループホームです。

障害者グループホームの場合、軽度から重度までさまざまな障害者を受け入れ可能です。ネット依存症・ゲーム依存症は軽度の障害者に該当しますが、そうした精神障害者であっても18歳以上であれば障害者グループホーム(共同生活援助)にて受け入れできます。

なお障害者グループホームでは必ず個室になり、通常は部屋にテレビやゲーム機器を持ち込んでも問題ありません。ただネット依存症やゲーム依存症の場合、そうした機器類を排除する必要があり、部屋でインターネットやゲームをするのは期待できません。また平日の昼間は日中活動を行います。

このとき、引きこもりは住民税の非課税世帯に該当します。こうした人では、国や自治体から家賃補助があるため、格安で障害者グループホームへ入居できます。

なお親元から離れて生活し、障害者グループホームで生活を開始するのであれば、生活保護の受給も可能です。生活保護を受給するとき、親族による「支援したくない」という意思表示は必要になるものの、これによって家族による新たな支出もなくなります。

生活保護の更生施設を利用可能

なお既に生活保護を受給している(または、これから受給する)という場合、更生施設を利用できます。生活保護受給者が利用する施設に保護施設があり、更生施設は保護施設の一つです。

障害者グループホームとは異なり、更生施設は18歳以上の生活保護受給者が利用することになります。なお更生施設は精神障害者の利用が多く、1~2年以内に退所し、将来の独り立ちを目指すことを前提にしています。

障害者グループホームの場合、長く入居することも可能です。一方で保護施設の場合、1~2年という期間で基本的には多くの人が退所していくという特徴があります。

なお更生施設を含め、保護施設を利用するときは個室とは限らず、2~4人での相部屋になることがよくあります。この場合、当然ながらテレビ、ゲーム機器の持ち込みはできません。ただネット依存症・ゲーム依存症の場合、相部屋であることは精神症状の改善にとってプラスです。

更生施設についても、障害者グループホームと同様に昼間は日中活動を行います。作業やリハビリを通して、インターネットやゲーム以外のことを行い、症状回復をすることで社会復帰を目指します。

その他の日中活動や精神科デイケアを活用する

なお障害者グループホーム(共同生活援助)や更生施設を利用するとき、前述の通り日中活動を行います。一般的な軽度の精神障害者が行う日中活動としては、就労(内職のような作業)が知られています。

お菓子・パン作りや清掃、カフェのスタッフなど、施設によって仕事内容は異なるものの、こうした活動を通して社会復帰に備えます。

このときネット依存症・ゲーム依存症では、精神科デイケアを活用してもいいです。病院やクリニックで行われる精神科デイケアは医療保険で利用でき、障害者グループホームや更生施設から通うことで精神障害者向けのリハビリテーションを受けられます。

ネット依存症・ゲーム依存症では引きこもりになっており、昼夜逆転が普通です。そこで日中活動を毎日行い、施設にて規則正しい生活をすることで、依存症の状態を改善させていきましょう。

施設を利用し、ネット依存症・ゲーム依存症から回復する

ネット依存症・ゲーム依存症は精神障害の状態であり、一般的には治療が必要な状態です。ただ実家暮らしで引きこもり生活の場合は治療が難しいため、施設を利用すると効果的に症状を改善させ、社会復帰できるようになります。

施設として病院を利用することは可能です。ただ入院は1か月ほどなので、たとえ入院するにしても他の施設を利用しなければいけません。そこで、障害者グループホーム(共同生活援助)や更生施設などを活用します。

これらの施設を利用して強制的に規則正しい生活を送れば、インターネットやゲームがない状態であっても日々を送れるようになります。このとき、日中活動として精神科デイケアを活用しても問題ありません。

依存症の治療は環境が重要です。そこでネット依存症やゲーム依存症について、公的施設を活用することで社会復帰を目指しましょう。

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