就労継続支援A型の仕事内容や選び方！1日の流れはどうなる？

障害の程度が軽度なのであれば、就労継続支援A型（就労A）によって仕事が可能です。障害特性を理解した作業所で働くことになるため、一般就労できる状態ではなくても問題なく仕事可能です。

このとき、作業所によって業務内容は大きく異なります。そのため就労Aを選ぶとき、まずは仕事内容を確認しなければいけません。また、仕事時間も就労継続支援A型によって違うため、事前に見学・体験利用することで1日の流れを把握するのは重要です。

それでは、就労継続支援A型の仕事内容や選び方としては何があるのでしょうか。就労Aの業務内容や優れた事業所の選択法を解説していきます。

どんな仕事？就労Aの業務内容は多岐にわたる

それぞれの事業所によって仕事内容は大きく異なります。そのため就労Aの業務内容は多岐にわたり、一概にはいえません。ただ、一般的には以下のような仕事になります。

• 工場での軽作業（袋詰め、ピッキング、パッキング）
• パソコン作業：データ入力など
• ビル清掃
• カフェ・レストラン業務
• 農作業
• 部品加工

就労Aの作業所によって仕事内容は大きく異なり、どのような業務内容の作業所なのかを確認しなければいけません。

内職のような軽作業はあるが高度になる

なお就労継続支援A型で働くとき、内職のような軽作業を行う作業所は存在します。一般企業であっても軽作業の仕事があるため、就労Aにも内職のような仕事があるというわけです。

このときは主に以下の2つに分かれます。

• 委託作業
• 自主製品づくり

このとき、どの仕事であっても就労継続支援B型（就労B）よりは内容が高度になります。就労Aでは短時間労働になるものの、仕事内容自体は一般企業で働くときとほとんど同じであるケースが多いです。

例えばカフェ・レストランで仕事をするにしても、就労Bでは料理やホール業務の補助となります。一方で就労Aでは補助業務ではなく、マニュアルを覚えて自主的に働くことになります。雇用契約ありにて最低賃金が守られる以上、ある程度の仕事を求められるのが就労継続支援A型です。

作業所の選び方では、仕事内容が重要

ここまで開設した通り、就労Aの作業所によって業務内容は違います。このとき、障害者にあった内容でなければいけません。例えば体を動かすことを苦にしない人なら清掃や農作業などの外仕事は向いています。また、得られる時給は高い傾向にあります。一方で外作業に苦に感じたり、熱中症の危険性が高かったりする人には向いていません。

また接客が好きならカフェ・レストランでのホールスタッフとして就労Aで働くのは優れます。ただ、コミュニケーションを取るのが苦手な場合、そうした作業所は向いていません。

就労Aを選ぶとき、最も重要なのは「障害者に合った仕事内容の作業所かどうか」になります。そこで、どの作業所へ通所するのか確認するとき、まずは仕事内容を把握しましょう。

見学で事業所の雰囲気や仕事時間を確認

ただ、インターネットなどで就労Aを検索するだけでは、作業所の実際の雰囲気はわかりません。また、就労継続支援A型で行われている具体的な業務内容も把握できません。そこで、就労Aを選ぶときは必ず見学しましょう。

このとき、見学では以下の点を確認するといいです。

• 利用者の表情や様子、スタッフの雰囲気
• トイレのそうじを行えているか
• メリットばかり述べていないか

事業所で仕事をしている利用者やスタッフの様子は重要です。ただ、みんなが楽しそうに会話しているから良い事業所とは限りません。障害者によって特性が異なり、話好きでない人は「黙って作業を行う作業所」が優れます。そのため、あくまでも障害者の特性に作業所の雰囲気が合っているかどうかの確認が必要です。

また、事業所内がそうじできているかどうかは重要です。これについては、トイレを確認するといいです。便座回りが汚い場合、そうじを適切に行えていない事業所であり、その場合は行き届いたサービスを期待しにくいです。

さらに、メリットばかり述べていないかも注意が必要です。すべての障害者にとって優れる作業所は存在しないからです。そこで、どのような利用者にとって最適なのかデメリットも述べてくれる就労Aの作業所が優れます。

公共交通機関で出向き、通所しやすいか把握する

このとき、見学では必ず公共交通機関を利用して出向きましょう。つまり、、「親などが協力し、見学時に車で作業所へ出向く」というのは良くありません。

就労Bとは異なり、就労Aでは送迎サービスが実施されていないケースが多いです。つまり、毎日の通所では公共交通機関や自転車などを利用して、自ら出向く必要があります。

そのため仮に事業所の内容が優れていたとしても、毎日の通所がしんどい場合、作業所へ行くのが嫌になってしまいます。障害者では、通所が大変になりやすいケースが多いからです。例えばパニック障害を有する場合、人の多い公共交通機関の利用は不向きです。

見学というのは、実際に事業所を利用する前提でのチェックが含まれます。そのため、公共交通機関や自転車を利用して、通所を想定しながら作業所へ出向くのは重要です。

就労Aでの1日の流れ

それでは実際に就労継続支援A型を利用する場合、1日の流れはどのようになるのでしょうか。作業所によって異なりますが、ザックリと以下のようになります。

• 10:00：朝礼＆仕事開始
• 12:00：昼食
• 13:00：仕事再開
• 15:00：片付け＆終礼
• 15:15：退勤

この場合、1日合計で4時間の仕事時間になります。就労継続支援A型は短時間労働が一般的なので、こうした流れになるのが一般的です。出勤時間と退勤時間の詳細は就労Aによって異なるものの、大まかにこうした1日の流れになると理解しておけばいいです。

体験利用により、仕事を経験すると良い

なお就労継続支援A型を探して見学する場合、ただ見るだけでなく、体験利用をしてみるといいです。実際に就労継続支援A型にて仕事をするのです。

もちろん、体験利用なのでわからないことが多いです。就労Aの仕事内容は一般企業でのアルバイトと変わらないケースは多く、すぐに仕事を行えるわけではありません。仕事をすることで戦力になるためには、何度も通うことで仕事内容を覚える必要があります。

ただ見学時、仕事内容を教えてもらいながら体験利用を行い、1日を通して活動をすれば、「どのような利用者が他にいるのか」「指導してくれるスタッフの様子はどうか」「仕事内容は適しているか」「仕事時間や1日の流れはOKか」などを把握できるようになります。

こうして、適している作業所かどうか判断できます。あとは、公共交通機関や自転車を利用して毎日の通所が可能かどうかを判断するだけです。

就労Aの仕事内容や選び方を理解する

これから就労継続支援A型での仕事を考えている場合、就労Aでどんな仕事を行うのか気になります。ただ作業所によって事業内容は大きく異なります。内職のような軽作業があれば、外仕事を行うケースもあります。カフェ・レストランでの接客を行う就労Aもあります。

このとき、就労Aの選び方で最も重要なのは仕事内容です。そこで見学を行い、作業所の雰囲気や仕事内容、勤務時間を確認しましょう。

さらに、体験利用することで1日の流れを把握するといいです。実際に利用してみれば、仕事内容やスタッフ、その他の利用者の様子を把握できます。なお、見学・体験利用のときは公共交通機関を利用して出向き、通所しやすいかどうかを確認するといいです。

就労継続支援A型の仕事内容や選び方を事前に把握するのは重要です。そこで実際に就労Aを利用するとき、見学・体験利用を通して最適な作業所かどうかチェックしましょう。