生活保護受給者が過ごすための施設には複数の種類があり、その一つに更生施設があります。更生施設で過ごすことにより、独り立ちに向けて訓練を行えます。

更生施設では、1日の大まかな流れが既にきまっています。規則正しい生活を送ることにより、社会生活を送るときに困らないようにするのです。また、人間関係を構築するためにレクリエーションなどのプログラムもあります。

それでは、更生施設を利用するときはどのような生活になるのでしょうか。更生施設での1日の流れやプログラム内容について解説していきます。

更生施設では独り立ちに向けた訓練を行う

保護施設の中でも、更生施設では将来の独り立ちが前提になっています。そのため、1~2年ほどで更生施設を卒業し、一人暮らしを開始するのが一般的です。事実、更生施設の平均入所期間は1年4か月です。

そこで、更生施設へ入居している人は規則正しい生活を送り、さらには日中活動を行うことでトレーニングを受けます。

なお、更生施設を利用する人は軽度の障害者など、施設での訓練を通して数年以内に独り立ちが可能と見込まれる人になります。更生施設というのは、ずっと住み続けるための施設ではありません。

作業訓練が日中活動のほとんどを占める

そのため更生施設の生活では、社会復帰に向けた作業訓練がメインになります。社会復帰を想定し、軽作業を行うことでトレーニングをするのです。また作業訓練では、工賃を得られることもあります。

更生施設で行われる作業訓練としては、例えば以下があります。

  • 物品の検品・発送
  • ミシン縫製
  • 野菜栽培

いずれにしても、こうした作業訓練をすることで日々の生活を過ごします。

運動やレクリエーションも重要な活動

また更生施設では、運動やレクリエーションも行われます。作業訓練として仕事ばかりしても、将来の独り立ちは厳しいです。実際に社会で働くためには、円滑な人間関係を作り上げるスキルを身に付けておく必要があるからです。

障害者やホームレスを含め、生活困難者が更生施設を利用します。そこで、どのように人間関係を作り上げればいいのか、運動やレクリエーションを通して学びます。

運動やレクリエーションは単なる遊びではなく、将来の独り暮らしを目指す人にとっての訓練の一つです。

・人によってプログラム内容は異なる

なお更生施設を利用する障害者やホームレスはさまざまであり、人によって日中活動の内容が異なることもあります。例えばアルコール依存症や薬物依存症、ギャンブル依存症の場合、専門の回復施設やデイケアへ出向くことでグループセラピーをしたり、夜に自助グループへ参加してミーティングを実施したりします。

また生活リズムが整い、身の回りの状態が安定したのであれば、就職活動をすることで「更生施設を退所後、お金を得る環境を整える」ように準備する人もいます。

このとき、すべての人が作業訓練をするわけではありません。もちろん更生施設の中で作業訓練を含めた日中活動をする人がほとんどであるものの、中には更生施設の外で活動する人もいます。要は、その人に合わせた日中活動が行われると考えましょう。

更生施設での1日の流れ

それでは、更生施設で過ごすときはどのような1日の流れになるのでしょうか。施設によって1日の流れは異なるものの、ザックリと以下のようになります。

  • 7:00:起床
  • 8:00:朝食
  • 10:00~12:00:作業訓練
  • 12:00:昼食
  • 13:00~16:00:作業訓練、レクリエーション
  • 18:00:夕食
  • 23:00:消灯

日によって作業訓練やスポーツ、レクリエーションと行う内容が異なります。場合によっては季節イベントや大掃除をすることもあります。いずれにしても、こうした1日の流れによって生活することになります。

休日は施設内で過ごす

なお平日は作業訓練をすることになりますが、休日は施設内で自由に過ごします。土日に作業訓練はないため、どのように生活を送っても問題ありません。

このとき、外出してもいいです。更生施設を障害者が利用するにしても、軽度の人がメインであり、自由に施設外へ出ることができます。

ただ更生施設で過ごすとき、時間の厳守は必須です。特に門限を必ず守る必要があり、門限までに帰らなければいけません。門限を守らないと警察を巻き込んだ捜索に発展してしまいます。事件にしないためにも、帰る時間は守りましょう。

生活保護で更生施設を利用し、生活する

生活が困難になっている障害者やホームレスについて、更生施設を活用することで日常生活の訓練を行い、将来の独り立ちを目指すことができます。1~2年ほど更生施設で過ごし、その後に一人暮らしを開始するのです。

このとき、更生施設での日中活動は作業訓練がメインになります。就労することにより、社会に出た後に働けるようにするのです。また更生プログラムは人によって異なり、更生施設から外部機関へ出向くことで独り立ちに備える人もいます。

なお施設によって食事や門限などの時間が決められています。そこで、1日の大まかな流れを理解して規則正しい生活を送りましょう。

生活保護受給者が更生施設を利用するとき、事前にプログラムや生活の内容を学ぶことは重要です。これらを把握して、日常生活が困難な人は更生施設を活用するといいです。

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