障害者であっても、余暇を楽しみたいと考えるのは普通です。特に軽度の障害者であれば、余暇活動をしたい人が多いです。
こうした余暇の中でも、映画やカラオケなどは一般的です。同行援護や移動支援を利用すれば、障害者であっても映画やカラオケを楽しむことができます。
それでは、実際に障害者が同行援護・移動支援を利用することで映画やカラオケを楽しむことを考えるとき、どのようにすればいいのでしょうか。外出支援サービスを利用するときについて、映画館やカラオケの利用法を解説していきます。
もくじ
余暇活動は同行援護・移動支援で利用可能
外出支援サービスには複数の種類があり、主に以下が知られています。
- 同行援護:視覚障害者が利用
- 行動援護:知的障害者・精神障害者(特に自閉症)が利用
- 移動支援:障害者であれば大多数の人で利用可能(自治体の制度)
こうした外出支援サービスには、余暇活動も範囲に含まれています。そのため、すべての障害者について映画やカラオケにて外出支援サービスを活用して問題ありません。
なお、行動援護は重度の知的障害者・精神障害者で利用できます。重度の知的障害者・精神障害者で映画やカラオケへ行くことを考える人は基本的にいないため、実際には「軽度の障害者であっても利用できる同行援護・移動支援」で映画やカラオケが利用されやすいです。
交通費はすべて障害者側の負担
なお、映画館やカラオケへ行くためには家から移動しなければいけません。このとき、徒歩や電車、バスなどを利用して出向くことになります。
公共交通機関を利用するため、障害者割引を利用できるとはいっても交通費が発生します。このときの交通費はヘルパー分を含めて、すべて障害者側が負担しなければいけません。
なお、中には「ヘルパーが運転する車に乗って移動できないのか?」と考える人がいます。ただヘルパーが車を運転しての同行援護・移動支援は認められていません。そのため車ではなく、必ず公共交通機関を活用しましょう。
ちなみに、どうしても車移動がいい場合、タクシーを活用することができます。ヘルパーの他に運転する人がいる場合、問題なく外出支援サービスを利用できます。
映画館やカラオケの料金も障害者が負担する
なお実際に映画館やカラオケに入り、楽しむためには当然ながら料金が発生します。このときの費用についても、当然ながら障害者が全額を負担する必要があります。
ヘルパーは仕事(介護)として外出支援サービスを提供しています。また、障害者がヘルパー分の入場料を支払わない場合、ヘルパーは適切に介護サービスを提供することができません。そのため、余暇利用では「入場料も含めて障害者が全額を負担する」と考えましょう。
なおカラオケについては、ヘルパーが一緒に歌うことは基本的にありません。ヘルパーも一緒に楽しむ場合、ヘルパーは仕事をしていないことになります。映画館やカラオケへの外出支援を依頼するとき、ヘルパーはあくまでも「外出を手伝ってくれる人」と考えましょう。
施設内の移動でヘルパーが必要
そうして映画館やカラオケ施設で入場料を支払い、実際に施設内に入った後、ヘルパーによる手助けが必要になります。
例えば車いすでの移動なのであれば、映画館で指定された場所の席へ出向く必要があります。以下のように、映画館には車いす用の席があります。
また視覚障害者や聴覚障害者なのであれば、専用の機器を用いることで映画を楽しめるようになっています。そこで、ヘルパーを活用してこうした機器を借りるのは問題ありません。
なおカラオケについても、階段や段差を含めて移動が大変です。そこで、ヘルパーがいればスムーズにカラオケルームへ移動できるようになります。
昼食代は自治体・事業者によって異なる
なお映画館やカラオケへ行く場合、場合によっては昼食(または夕食)の時間になることもあります。このとき、昼食代の負担については自治体・事業者によって判断が異なります。
すべての人について、食事をします。そのため交通費や入場料とは異なり、食事代はすべての人で必ず支払わなければいけません。
このとき、ヘルパー分の食事代について「ヘルパーが全額を負担する」としている自治体・事業者があれば、「昼食代の一部を利用者(障害者)が負担する」としている自治体・事業者もあります。
事前のトラブルを避けるためには、ヘルパー分の昼食代について、事前に事業者側へ確認しましょう。そうすれば、昼食代についての負担がどのようになっているのか納得した状態で外出支援サービスを利用できます。
同行援護・移動支援で映画館やカラオケを利用する
余暇利用であって問題なく利用できる公的サービスが同行援護・移動支援です。このとき、映画館やカラオケでも外出支援サービスにて利用できます。
徒歩や電車、バスを用いて出向く必要はあるものの、同行援護・移動支援によって余暇を利用できます。ただ交通費や入場料は障害者側がすべて負担する必要があります。一方でヘルパー分の昼食代については、自治体や事業者によって対応が異なります。
映画館やカラオケでは、施設内の移動についてもヘルパーによる援助が必要です。そこで、目的地へ出向くときだけでなく、施設内でもヘルパーの助けを借りましょう。
障害者であっても映画館やカラオケを利用できます。このとき、同行援護・移動支援が大きな助けになります。
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