同行援護・行動援護・移動支援は外出支援サービスとして多くの障害者に利用されています。このとき、余暇利用で外出支援を依頼できます。
こうした余暇としては、スポーツも含まれます。そのため、プールへ出向いて泳ぎたい場合であっても同行援護・行動援護・移動支援を利用できます。
それでは障害者が外出支援サービスを利用してプールへ出向くとき、どのような点に注意すればいいのでしょうか。同行援護・行動援護・移動支援でプールを利用するときの考え方について解説していきます。
もくじ
外出支援サービスでプールへ行ける
同行援護・行動援護・移動支援は利用範囲が幅広く、障害者が活用するときは余暇利用であっても問題ありません。こうした余暇としては、プール利用でのスポーツも含まれます。
体を動かすことにより、障害者は身体や気持ちをリフレッシュすることができます。そのため、プールを利用するために同行援護・行動援護・移動支援を依頼するのは何も問題ありません。
泳いでいる途中の介助はどうなるのか
それでは、実際にプールへ到着した後の介助はどのようになるのでしょうか。一般的には、外出支援サービスを利用するとき、以下の介助をヘルパーへ依頼できます。
- プールまでの移動
- 着替え
- トイレなど、その他必要な介助
このとき、プール内であっても「プール内での事故に備えるため、必要な介助を依頼する」ことは可能です。むしろ、ヘルパーに介助を依頼できなければ死亡事故が発生するリスクがあります。
ただプールで外出支援サービスを利用するにしても、以下の依頼はできません。
- 水泳の指導
- 一緒に遊んでもらう
一緒に遊ぶためにヘルパーが同行するわけではなく、あくまでもプールを利用するための介助でサービスを利用できます。そこで、同行援護・行動援護・移動支援で依頼できる範囲を理解しましょう。
プールの利用は注意点が多い
なおその他の目的地に比べて、プールは注意点が非常に多いです。プールサイドは当然ながら濡れているため滑りやすく、ケガをしてしまうリスクがあります。
また前述の通り、障害者によってはヘルパーがプール内で介助しないと命の危険となるケースがあります。何も問題なく泳げる障害者であればいいですが、そうでない障害者も多いため、その場合はサポートが必要になります。
遊泳中の事故は防がなければいけません。そのため、どうしても他の外出先に比べて気を付けるべき点が多くなるのです。
障害者手帳(またはアプリ)を忘れずに持参する
なおプールを利用する場合、障害者割引を利用できるケースがよくあります。そのため、外出時は障害者手帳(またはアプリ)を持参しましょう。
プールへ入るとき、入場料の支払いが必要になります。こうした費用はヘルパー分を含めて障害者が負担しなければいけません。また、プールへ行くための電車・バス代も障害者の負担になります。
こうしたとき障害者手帳があれば割引となるため、障害者手帳を提示できるように準備することが非常に重要になります。
海水浴や川・湖などの水浴は自治体次第
なお遊泳を考えるとき、一般的にはプール利用になります。ただ場合によっては、海や川・湖などでの水浴を考える人がいるかもしれません。
これについて、プール以外でサービスを利用できるかどうかは自治体の判断になります。例えば移動支援は自治体独自の制度であり、自治体によって利用範囲が異なります。そのため海水浴で移動支援を利用できる自治体があれば、「海や川、湖での水浴は危険性が高いので対象外」としている自治体もあります。
例えば以下の自治体は海や川、湖などでの水浴で移動支援の利用を禁止しています。
これは、「海への移動支援を行えない」という意味ではありません。ヘルパーと一緒に海や川などへ出向くのは認められています。ただ目的が「海や川へ行って自然を眺めること」ではなく、「海水浴や川での水浴を楽しむこと」では認められないというわけです。
プールであれば監視員がいますし、泳げる範囲は限られています。一方で海や川、湖では範囲が広いですし、そうした監視がない場合は多いです。また、健常者であっても毎年のように死亡事故が発生します。そのため、海水浴や川・湖などでの水浴は自治体次第というわけです。
同行援護・行動援護・移動支援でプールへ行く
外出支援サービスを利用すれば、障害者はさまざまな場所へ出向けるようになります。障害者が行ける場所はプールも含まれているため、同行援護・行動援護・移動支援でプールを利用したい場合は活用しましょう。
ただ外出支援サービスで行く目的地の中でも、プールは注意点の多い場所になります。滑りやすいですし、場合によっては遊泳中の介助も必要になります。このとき障害者割引を利用するため、障害者手帳の持参を忘れないようにしましょう。
なお海水浴や川、湖での水浴は自治体の判断になります。危険性が高いと判断され、こうした場所での水浴は利用できない場合があります。
これらの内容を理解してプールへ出向きましょう。体を動かす方法としてプールでの運動は最適であるため、こうしたときに同行援護・行動援護・移動支援が役立ちます。
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