障害者の一つに知的障害者があります。知能指数が低かったり、ダウン症であったりする障害者であり、こうした知的障害者は移動支援を利用できます。

移動支援による外出先の選択肢は幅広く、余暇活動を含めてさまざまな場面で利用できます。このとき、療育手帳を保有して外出することは重要です。

それでは知的障害者が外出支援を利用するときはどのように考えればいいのでしょうか。知的障害者(ダウン症を含む)について、移動支援による外出支援サービスの活用を解説していきます。

一人では困難でも移動支援で外出できる

知的障害者の場合、どうしても一人での外出が困難になりやすいです。特に新たな場所へ出向く場合であったり、遠出をしたりする場面では目的地へ到着することができません。

そうしたとき、移動支援を活用することで知的障害者・ダウン症の人はスムーズに外出できるようになります。移動支援では徒歩や電車、バスなどの公共交通機関を利用することになるものの、ヘルパーが同行することで問題なく公共交通機関を活用できるようになります。

なお、「特定の場所へ出向くため、慣れるまで同行してほしい」などの依頼であっても可能です。日常生活を送るうえで外出は必要不可欠であるため、こうしたときに外出支援が役立ちます。

知的障害者は軽度でも移動支援を利用できる

なお知的障害者の中でも、軽度から中等度までの知的障害者・ダウン症の人で移動支援が活用されます。また重度の知的障害者であっても、暴れるなどの症状がない場合は移動支援が適切です。いずれにしても、軽度から重度まであらゆる知的障害者が移動支援を依頼できます。

通常、障害福祉サービスなどの公的サービスを利用するとき、障害支援区分を取得します。区分には1~6まであり、数字が大きいほど重度を表します。

ただ移動支援については、国が提供している障害福祉サービスではなく、自治体独自の制度です。そのため障害支援区分なしであっても、障害者であれば利用できるようになっています。具体的には、療育手帳を保有していれば移動支援を依頼できます。

地域によっては、療育手帳は愛の手帳とも呼ばれます。いずれにしても、障害者手帳があれば移動支援を利用できます。

重度の知的障害者・精神障害者は行動援護を活用

ちなみに知的障害者の中でも、重度の知的障害者は移動支援ではなく、障害福祉サービスの一つである行動援護を依頼するほうがいいケースはよくあります。

重度の知的障害者の場合、パニック状態に陥ったり暴力行為があったりします。すべての重度知的障害者ではないものの、こうした「重度の知的障害者であり、さらには特別な支援が必要な人」で利用できる障害福祉サービスが行動援護です。

例えば以下は、重度の障害者で外出時に暴れた後の様子です。

こうした状態に陥るのを防ぐため、行動援護として重度の知的障害者用の外出支援サービスが存在します。

一方で軽度や中等度の知的障害者の場合、こうした暴力行為がないケースはよくあります。そのため、軽度の知的障害者は行動援護ではなく移動支援の利用のほうが適しています。

外出先の選択肢は多い

なお実際に移動支援を活用して外出をするとき、外出先の選択肢は多いです。役所や買い物など、生活をするうえで必要不可欠な外出は当然として、以下の場面であっても外出支援を依頼できます。

  • 映画
  • 散歩
  • 美容院
  • スポーツ観戦
  • 温泉
  • プール
  • 水族館・動物園
  • 冠婚葬祭

余暇活動であっても移動支援で依頼できるため、知的障害者はさまざまな場面で外出支援サービスを利用できます。

外出時、療育手帳の持参は重要

なお外出時、療育手帳の持参は重要です。特に役所で手続きをしたり、余暇を過ごしたりするとき、療育手帳(またはアプリ)を提示する場面がひんぱんにあるからです。

療育手帳を利用することで、電車やバス、タクシーなどの乗車料金が割引になります。また特定の施設(映画館や美術館など)へ出向くとき、障害者手帳を利用することで障害者割引となります。

知的障害者やダウン症の人が外出支援サービスを利用するとき、療育手帳は必須です。そこで、移動支援を活用するときは忘れずに持参する必要があります。

知的障害者で移動支援を依頼する

障害者で知的障害者やダウン症の人はたくさんいます。こうした人は単独での外出が困難であり、どのように目的地まで行けばいいのか判断できません。

そこで、移動支援を活用すればヘルパーが目的地まで介護してくれます。また、目的地での行動についても移動支援によって援助してくれます。軽度の人であっても利用でき、療育手帳があれば役所に相談することで移動支援を依頼できます。

移動支援の利用範囲は幅広く、役所や買い物だけではなく、余暇利用でも依頼できます。また、特定の場所へ定期的に通うため、慣れるまでの支援をお願いすることもできます。

知的障害者やダウン症の人にとって移動支援は重要な公的サービスです。そこで必要な場合、移動支援を活用しましょう。

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