障害者で親元を離れ、一人暮らしを考える人は多いです。ただ軽度の人ではなく、中等度や重度の障害者では、一人暮らしがなかなか難しいケースが多いです。身体障害者であれば重度でも生活できることはあるものの、知的障害者や精神障害者では厳しいです。
そうしたとき障害者施設を利用すれば、たとえ一人暮らしが無理な知的障害者や精神障害者であっても問題なく生活できます。障害者グループホームなど、こうした施設には介護スタッフが常にいるからです。
それでは、一人暮らしできない中等度や重度の知的障害者・精神障害者はどのように単独生活をすればいいのでしょうか。こうした知的障害者・精神障害者について、障害者施設の活用法を解説していきます。
もくじ
一人暮らしが無理な重度の障害者は多い
身体障害者の場合、生まれつき盲目であっても、片腕・片足がなくても、何も問題なく生活している人は多いです。
一方で知的障害者や精神障害者の場合、軽度であればいいものの、中等度や重度であると一人暮らしが基本的に無理になります。たとえ一人暮らしを開始したとしても、部屋の中が荒れて生活環境が非常に悪くなります。
このとき、障害者はホームヘルプを依頼することができます。介護スタッフに家に来てくれることで、食事や料理、買い物、そうじなどを代行してくれます。
ただ家事援助は一般的に1回1.5時間であり、さらには毎日依頼できるわけではありません。そのため1日の大半は誰の助けもなしに生活する必要があり、やはり一人暮らしは難しくなります。
低所得者は賃貸契約できない
また中等度や重度の障害者では、ほとんどの人が低所得者に該当します。こうした住民税の非課税世帯や生活保護の場合、住む家の賃貸契約が非常に難しくなります。
低収入者の場合、支払い遅延を起こしやすいです。例えば知的障害者や精神障害者の場合、お金の管理をすることができず、たとえ障害年金やその他の手当が入ってきたとしても、すぐに使ってしまい、家賃を支払えない状況に陥りやすいです。
障害者であることを理由に賃貸契約を断られることは基本的にないものの、低収入を理由に部屋を借りれない人は非常に多いです。
そのためある程度、症状が重い知的障害者や精神障害者では、賃貸マンション・アパートでの一人暮らしを諦めるのが一般的です。
障害者グループホームなどの施設なら暮らせる
そこで知的障害者や精神障害者は公的サービスを利用しなければいけません。このとき、障害者に対して住む場所を提供する公的サービスが障害者グループホームです。複数の障害者がシェアハウス形式にて、共同生活を送る施設が障害者グループホームです。
こうした障害者グループホームには、軽度から重度までさまざまな症状の障害者が暮らしています。このとき介護スタッフによる援助が1年中あるため、症状が重い障害者であっても規則正しい生活を送れるようになります。
なお障害者向けの施設であるため、賃貸マンション・アパートのような審査落ちはありません。また初期費用なしで入居でき、家具は備え付けであるため、障害者グループホームへ引越しをするときに高額な費用の支払いはありません。
障害者支援施設での入居も可能
なお障害者向けの施設という意味では、入所施設（障害者支援施設）という選択肢もあります。重度の障害者のみ入居できる施設であり、一人では生活が成り立たない障害者ばかりが共同生活を送る施設になります。
障害者グループホームよりも、入所施設（障害者支援施設）のほうが数は少なく、そのために入居も難しいです。また、利用するときは必ず重度でなければいけません。
なお障害者支援施設では介護スタッフが常駐しています。また看護師も施設内に基本的にいるため、医療的ケアが必要な障害者であっても対処できます。
働けない障害者でも生活費は問題ない
なお、中等度や重度の障害者は一般企業で働けない人が多いです。就労するにしても、就労継続支援B型などになります。
十分に働くことができず、単独では一人暮らしが無理な知的障害者や精神障害者であっても、障害者施設であれば何も問題なく生活できます。
障害者の場合、障害年金やその他の給付金・補助金を得ることができます。また、人によっては生活保護費を得ています。こうしたお金があれば、障害者グループホームや障害者支援施設にて問題なく生活費を支払えます。
障害者施設はどれも格安にて利用できるようになっています。特に住民税の非課税世帯や生活保護の場合、例えば障害者グループホームであれば家賃補助があるため、実質的な負担は食費や水道光熱費、その他の雑費となります。
そもそも、障害者グループホームや障害者支援施設では、十分に働けず、単独で一人暮らしできない人が多く入居しています。そうした人でも生活が成り立つ仕組みになっているため、知的障害者や精神障害者の一人暮らしでは障害者施設の利用が適切です。
知的障害者・精神障害者で一人暮らしをする
軽度の知的障害者や精神障害者の場合、一般企業で働くなど、一人暮らしできる人もいます。ただ中等度や重度の障害者の場合、単独では一人暮らしできません。また低収入の場合、そもそも賃貸契約を断られます。
そのため知的障害者や精神障害者の場合、一人暮らしをするとき、特別な理由がない限りは障害者施設を利用するのが普通です。障害者グループホームにて共同生活することにより、たとえ無収入であっても問題なく生活できるようになります。
なお重度の障害者では、障害者支援施設という選択肢もあります。障害者グループホームよりも数が少なく、空きを見つけるのは難しいものの、こうした施設で過ごすことができます。
知的障害者・精神障害者が単独で一人暮らしをするのは、症状が重いと現実的に無理です。そこで、その場合は障害者施設を利用しましょう。
家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。
障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。
ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者（障害者）にとって最適な施設を選ばなければいけません。
そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。
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