重度の障害者が生活介護(デイサービス)を利用するとき、「施設内で何をするのか?」と気になる人は多いです。生活介護での活動内容を理解しないと、どのようなメリットがあるのかわかりません。
実際のところ、事業所によって活動内容は異なります。ただザックリとした内容はどこも共通しています。そこで一日の流れ・スケジュールをある程度まで知っておけば、どのようにデイサービスを活用すればいいのかわかります。
それでは、生活介護での過ごし方はどのようになるのでしょうか。障害者で利用されるデイサービスの活動内容について解説していきます。
もくじ
デイサービスで障害者の機能向上を目指す
主に重度障害者が生活介護(デイサービス)を利用します。こうした重度の障害者であっても、日常生活で行えることを増やし、人間らしい生活を送れるようにするのは重要です。
健常者であっても、家にずっといるニートの状態では成長がありません。そこで社会に出て知識を得て、行えることを増やしていきます。同じように、障害者であっても日中に外で活動すれば、行えることが多くなります。
知的障害者や精神障害者、身体障害者、難病患者で障害の程度が重度であっても、自分の力で食事を行い、そうじ・洗濯をして、おむつなしで生活できるなど、日常生活動作を学ぶのは優れます。
そこでデイサービスでの活動を通して、重度障害者であっても人間らしい生活を送れるようにトレーニングします。作業所での仕事が難しい重度障害者であっても、生活介護であればレクリエーションやゲームを通して日中活動が可能です。
大まかな生活介護での一日の流れ
それでは障害者の機能向上を目指すために生活介護を利用するとき、どのようなスケジュールになるのでしょうか。生活介護での大まかな一日の流れは以下のようになります。
- 10:00:通所
- 10:00~:午前の活動
- 12:00:昼食
- 13:00~:午後の活動
- 16:00:帰宅
活動内容は事業所や利用者によって異なりますが、平日の朝に出向いて夕方に帰ります。多くの施設で送迎に対応しているため、送迎車に乗って生活介護施設へ行くことになります。
日常生活動作の改善や運動での体の機能向上を行う
それでは、生活介護での活動内容としては何があるのでしょうか。日常生活を送るうえで食事や入浴、排せつなどの動作は必須であり、これらを生活介護で行えるようにトレーニングします。
また生活介護を利用する障害者は65歳未満の若い人がメインになります。若い人では、重度障害者であっても車いす生活でない人は多いです。そのため運動によって身体機能を向上させることも生活介護の役割です。そこで、以下のような運動を行います。
- 体操・ストレッチ
- 風船バレー
- ダンス
- ボーリング
こうして、日常生活動作のトレーニングや運動を通して人間らしい生活を送れるように訓練します。
創作活動・生産活動をする
また生活介護では、創作活動や生産活動を行います。指先を利用したり、特定の作業をしたりすることで能力向上を目指すのです。例えば以下の活動が該当します。
- 陶芸
- 手芸
- お菓子・パン作り
- 農作業
このとき、生産活動を通してお金を得た場合は障害者に還元されます。例えばお菓子作りをして販売した場合、工賃として障害者は金を得られます。生活介護の工賃は低いものの、それでも多少のお金を得られるのです。
ゲーム・余暇活動を通して脳を鍛える
またゲーム・余暇活動を通して脳を鍛えたり、他の利用者とコミュニケーションを取ったりすることも重要です。ゲームを楽しむには頭を使う必要がありますし、他の人と会話することで協調性を伸ばすこともできます。
こうしたレクリエーションとしては、例えば以下があります。
- ジェンガ
- 折り紙
- トランプ
- クイズ
これらのプログラムを通して、障害者は楽しみながら能力向上を行います。
行事・イベントへの参加や外出を行う
なお、日本には季節ごとにイベントがあります。そのため生活介護では、多くの施設で季節に応じた行事・イベントを行います。例えば以下になります。
- 正月
- 節分
- ひな祭り
- 七夕
- 夏祭り・お盆
- 運動会
- ハロウィン
- クリスマス
このとき、地域の祭りに出向くことがありますし、クリスマス会が開催されることもあります。例えば以下は施設での七夕の様子です。
また場合によっては、生活介護で外出することもあります。園外活動として近くの公園に出向くなど、運動も兼ねて散歩するのです。また、公共交通機関を利用して遠出することもあります。
生活介護での過ごし方は障害者ごとに異なるものの、行事・イベントでは集団行動をすることになります。イベントというのは、障害者たちが協力してコミュニケーションを取ることにもつながります。
デイサービスで日中活動を行う
それまで日中活動で生活介護を利用したことがない場合、「デイサービスで何をするのか?」とサービス内容に疑問を持つのは普通です。
重度障害者にとって、日中活動として昼間にデイサービスへ行くのは重要です。生活介護は日常生活動作のトレーニングを行う場であり、運動によって身体機能を向上させることもできます。施設によってプログラムは異なるものの、障害者が行えることを増やすのが生活介護の目的です。
そこで一日の流れや大まかなスケジュールを把握しましょう。また場合によっては、イベントや外出によってリフレッシュすることもあります。
利用者や事業所によって生活介護での過ごし方は異なります。そこで大まかな内容を理解して、具体的なプログラムを確認するといいです。
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