障害者が交通機関を利用する機会はひんぱんにあります。こうした公共交通機関にバスがありますし、タクシーを利用して移動する人もたくさんいます。

障害者手帳を保有している人であれば、バスやタクシー料金の割引が可能です。バスとタクシーで割引率は異なりますが、障害者割引によって費用を抑えることができるのです。場合によっては、無料利用も可能です。

実際に割引してもらうためには、障害者手帳(またはアプリ)を提示するタイミングを理解しなければいけません。また、どのような場合に無料になるのか知っておくのも重要です。

障害者本人や家族が付き添いで利用するとき、障害者割引は優れています。そこで、バスやタクシーで障害者手帳を使う方法を解説していきます。

障害者割引によってバス・タクシーの割引が可能

特別な理由がない限り、障害者であれば障害者手帳を保有します。障害者手帳をもつことにより、多くの特典を得られるからです。以下のような手帳になります。

  • 身体障害者手帳:体の機能に障害のある人
  • 療育手帳:知的障害のある人
  • 精神障害者保健福祉手帳:精神障害のある人

なお障害者については、家族を含め付添人(介護人)が一緒に同行することがよくあります。この場合、本人だけでなく付添人の料金も割引となります。

割引率はバス会社によって異なる

それでは、どれだけの割引になるのでしょうか。障害者割引はバス会社独自の判断になるため、割引率はバス会社によって大きく異なると考えましょう。無料や5割引、3割引など、バス会社によって違います。

例えば東京都内に住民票がある場合、障害者は都営バスの無料乗車券を発行できます(都営地下鉄全線も無料乗車が可能)。

ただ実際のところ、バス会社は民間会社が多く、無料となるケースは少ないです。このとき、以下の割引となるのが一般的です。

  • 普通運賃:50%割引
  • 定期運賃:30%割引

あなたがいつも利用しているバス会社の実際の割引率については「〇〇バス 障害者割引」などで検索して調べましょう。

バスの普通運賃・定期券の割引は支払い時や窓口で手帳を提示

それでは、実際にバス乗車で障害者手帳を利用する場合はどのようにすればいいのでしょうか。これについては、以下のパターンに分けられます。

・支払い時に提示する

お金を支払うときに障害者手帳(またはアプリ)を提示すれば、半額など既定の料金が割引となります。お金を支払うタイミングは乗車時や降車時など、バスによって異なりますが、いずれにしても支払い時の提示で割引が可能です。

・窓口で提示する:高速バス・夜行バスや定期券

高速バス・夜行バスのチケットや定期券を購入するとき、窓口での購入となります。そこで、窓口で支払うときに障害者手帳を提示しましょう。

なお高速バス・夜行バスのチケットはネット上から申し込むこともできます。ネット上で障害者用のチケットに申し込む場合、乗車時に必ず障害者手帳(またはアプリ)の提示を求められるため、提示できるようにしておきましょう。

タクシーは乗車時に障害者手帳を提示

またタクシーを利用する障害者も多いです。バスに比べると利用料金は高くなるものの、障害者割引によってタクシーに乗車できるのです。

障害者やその付添人がタクシーを利用する場合、乗車時に障害者手帳(またはアプリ)を提示しましょう。降車時ではなく、必ず乗車時に提示する必要があります。スムーズに障害者割引にしてもらうためにも、提示するタイミングを間違えないようにしましょう。

障害者が乗車していればいいため、このときは「障害者本人に加えて、付添人が一緒に乗車している場合」についても障害者割引は可能です。

1割引にてタクシーを利用できる

それでは、障害者割引によってタクシーの利用料はどのようになるのでしょうか。これについては、全国一律で1割引となります。あらゆるタクシー会社にて、以下のように記されているはずです。

なお手帳の提示によって障害者本人が乗車していると確認されたにも関わらず、割引がなかった場合、道路運送法違反に該当します。2001年10月26日の国自旅第100号通達にて、「障害者手帳を有している人は割引率が1割」と明確に記されているからです。

稀に障害者割引を理解していないタクシー運転手がいるかもしれませんが、割引に応じない場合は法律違反であることを認識させましょう。もちろん、その場合は車のナンバーなどの情報を写真で撮影しておくなどが必要です。

自治体によってはタクシー券が配布される

なおタクシーを利用するとき、自治体によってはタクシー券が配布されることがあります。自治体によって制度が異なるため、タクシー券がないことはよくあるものの、利用できる場合は積極的に活用するといいです。

例えば京都市の場合、1枚500円の助成にて、年間48枚(年24,000円)のタクシー券を障害者に対して配布しています。京都市では、以下の障害者で利用できます。

  • 身体障害者手帳:1~2級
  • 療育手帳:A判定(IQ35以下)
  • 精神障害者保健福祉手帳:1級

このように重度の障害者のみ利用できる制度となっています。ただ自治体によって基準は異なるため、「いま住んでいる自治体にタクシー券の補助があるか」「どの程度の障害者で利用できるのか」を確認しましょう。

障害者割引によってバス・タクシーに安く乗車する

メリットばかりの障害者手帳ですが、バスやタクシーを利用する場面についても障害者手帳(またはアプリ)を利用することによって障害者割引が可能です。

バスについては、多くのケースで5割引または3割引となります。稀に無料になる場合があるものの、普通乗車券や定期券で割引が可能です。

一方でタクシーについては、全国共通で1割引です。この制度については、政府が公表しています。そこで降車時ではなく、乗車時に障害者手帳を見せましょう。これにより、タクシー料金が安くなります。

障害者手帳は多くの場面で有効です。バスやタクシーを利用して移動する場合、手帳またはアプリを活用して支出を抑えましょう。

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