障害者手帳を保有することで得られるメリットは多く、これは水族館や美術館、博物館へ出向くときも同様です。水族館・美術館へ行くとき、障害者手帳(またはアプリ)を提示することによって料金の障害者割引を得ることができるのです。

水族館・美術館・博物館によって割引率は異なりますが、通常は障害者手帳の種類や等級に関係なく割引されます。そのため、軽度の知的障害者や精神障害者、身体障害者であっても問題ありません。

また、こうした場所へ出向くときは障害者一人だけではなく、付き添い人も一緒にいるのが普通です。このとき、障害者手帳の提示によって付き添い人についても障害者割引の対象となります。

それでは、どのように考えて水族館・美術館・博物館の利用で障害者手帳を活用すればいいのでしょうか。障害者割引を得る方法を解説していきます。

全国の水族館・美術館・博物館で割引を利用可能

障害者手帳の利用によってさまざまな割引を得られるのは有名です。例えばテーマパークや映画館は手帳の提示によって入場料を割引できますし、自治体で申請すればガソリン代の補助も可能です。税金の減額も可能になります。

これは水族館・美術館・博物館でも同様です。水族館や美術館、博物館のチケットを購入するとき、障害者割引を利用できます。

割引可否の判断はそれぞれの水族館・美術館・博物館によりますが、ほとんどのケースで利用できるため、必ず障害者手帳またはアプリを提示できる状態にしておきましょう。

等級や種類に関係なく割引利用できる

このとき障害者手帳には主に3つの種類があります。

  • 身体障害者手帳:体の機能に障害のある人
  • 療育手帳:知的障害のある人
  • 精神障害者保健福祉手帳:精神障害のある人

障害者手帳の種類や等級(重症度)によって利用できる割引が異なるのはよくあります。このとき、水族館・美術館・博物館については、障害者手帳の種類や等級に関係なく利用できます。手帳を提示さえすれば割引となるため、軽度や重度に関係なく積極的に活用しましょう。

同伴者も一名まで障害者割引を適用可能

また障害者について付き添い人がいるのは普通です。そのため水族館・美術館・博物館について、障害者本人だけでなく、付き添い人についても障害者割引が可能です。

注意点として、障害者一人につき、一人の付き添い人に対して障害者割引を得られます。例えば家族5人で出向く場合、障害者本人ともう一人は障害者割引となりますが、残り3人は正規料金となります。

いずれにしても、付き添い人を含めて障害者割引を利用できるのは優れています。

割引の程度は水族館・美術館・博物館によって異なる

それでは、どれだけの割引になるのでしょうか。これについては、それぞれの水族館・美術館・博物館によって異なります。例えば以下のようになります。

・しながわ水族館の場合

しながわ水族館では障害者手帳またはアプリの提示によって半額になります。これは大人料金や子供料金を含め、正規料金の半分となります。そのため、割引率は大きいです。

・県立美術館や国立美術館の場合

一般企業ではなく、国や自治体が運営している場合、障害者は無料になることがよくあります。例えば以下は、石川県立美術館の内容です。

このように、障害者本人と付添者一人まで無料です。当然、自治体以外に住んでいる人についても無料は適用されます。観光で美術館などを訪れる場合、費用を節約したいなら県立・国立の美術館や博物館を選んでも問題ありません。

バリアフリーで楽しめる仕組みを利用する

なお車いす対応や盲導犬・聴導犬・介助犬を連れての入場などの場合、施設によって対応が異なります。そこで特別な対応が必要な障害者については、バリアフリーの状況を事前に確認しておきましょう。

水族館・美術館・博物館について、多くのケースで以下のように公式サイトでバリアフリー情報が記載されていると思います。

出典:サンシャインシティ(サンシャイン水族館)

バリアフリー対応は水族館・美術館・博物館によって異なるものの、事前に確認しておくとスムーズです。

水族館・美術館・博物館の障害者割引を利用する

障害者が家族や友人と一緒に水族館・美術館・博物館へ行くのは普通です。このとき障害者手帳またはアプリを提示することによって、入場料が半額や無料になります。

いくらの割引になるのかは水族館・美術館・博物館によって異なります。障害者本人だけでなく、同伴者も一人まで障害者割引を利用でき、付き添い人は親や友人など誰でも問題ありません。障害者手帳の種類や等級に関係なく利用できるため、あらゆる障害者で活用できます。

障害者手帳を利用することで得られるメリットの一つが水族館・美術館・博物館での割引です。そこで、障害者の特典を利用することで安く水族館・美術館・博物館を楽しみましょう。

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