居住ルールの存在するシェアハウス形式の家に障害者グループホームがあります。複数の知的障害者や精神障害者、身体障害者、難病患者が一緒に生活をすることになるため、障害者グループホームには居住に関する規則があります。

こうしたルールの一つが門限です。決められた時間までに帰る必要があり、門限を超えての外出は認められていません。

門限の時間厳守が厳しいというよりも、門限を守らないと事件に発展します。そのため大事件へ発展しないためにも、門限は必ず守らなければいけません。障害者が規則正しい生活を送れるように支援するのがグループホームであるため、ルールは必要になるのです。

それでは、障害者グループホームでの門限はどのようになっているのでしょうか。ルールの一つである門限について解説していきます。

共同生活を送るグループホームに存在する門限

複数の障害者で一緒に共同生活を送るのがグループホームです。そのためグループホームでは、ある程度生活の時間が決まっています。以下は一例ですが、以下のようになっています。

  • 12:00:昼食
  • 15:00:おやつ
  • 18:00:夕食
  • 22:00:消灯(門限)

障害者施設によって異なりますが、門限を20:00~22:00に設定しているケースが多いです。消灯は22:00ごろになるため、それよりも前にグループホームに帰ってくる必要があるのです。

障害者グループホームは出入り自由

このとき、施設の利用者は自由にグループホームの外へ出ることができます。平日は働いていることが多いため、就労以外の理由で平日に外出する人は少ないです。一方、休日は自由時間が多いため、自室で過ごしてもいいですが、外出する人も多いです。

なお利用者には重度の知的障害者・精神障害者もいるため、介護職員は利用者がどこにいて、何時ごろに帰ってくるのか把握する必要があります。そのため以下のように、利用者はホワイトボードを利用して間接的にスタッフへ知らせることになります。

もちろん職員へ直接、伝えるのは問題ありません。ただ、こうしたホワイトボードを利用するほうが双方にとって手間がかからず楽です。友人と一緒に遊ぶときについても、友人の名前を伝える必要はなく、行き先と大まかな帰宅時間を伝えるだけで十分です。

食事や門限の前に利用者は戻る

このとき、食事や門限の前までには戻るようにしましょう。先ほど解説した通り、食事や門限の時間は決まっているため、これを守る必要があるのです。

知的障害や精神障害のある人が暮らすことになるため、場合によっては近隣住民から苦情がきます。軽度の知的障害者・精神障害者ならいいですが、重度となると判断能力がどうしても劣るため、「隣の家の敷地に物を放り投げる」などをする人はどうしても現れます。

そのため近隣住民と穏便に過ごし、約束を守るためにも、門限が必要になるのです。また、夜に施設の利用者が徘徊したり、精神状態が悪くなって脱走・行方不明になったりする事態を少しでも防ぐという目的もあります。

旅行・外泊は事前に伝える必要あり

なお場合によっては、家族または友人と外泊をすることがあります。一時的に実家に戻って数日ほど過ごすことがあるかもしれませんし、友人と一緒に旅行を楽しみたい人もいるでしょう。

これについては、家族や友人と一緒なのであれば外泊自由にしているグループホームが多いです。実家では友人との旅行を反対されていた人であっても、グループホームであれば、ルールを守っている限りは基本的に自由なのです。

ただ障害者グループホームに門限がある以上、事前に外泊についてスタッフへ伝える必要があります。外出のときと同様に、施設利用者がどこで何をしているのか介護職員が把握しておく必要があるからです。

なお、旅行・外泊では誰と一緒にいるのかも伝える必要があります。特に友人と一緒の場合、友人の名前や連絡先を共有するのも重要です。単なる外出であれば行き先を伝えるだけでいいですが、外泊となると誰かと連絡できる状態にしておかなければいけません。要は、トラブル時に職員が対応できるようにしておく必要があります。

グループホームは障害者にとって家と同じです。ただ、ルールの存在する家と理解しましょう。外泊をするとき、事前に伝えるのは必須です。

門限を守らない場合、事件・事故に発展する

それでは門限を守らなかったり、友人との外泊を事前に伝えなかったりする場合、どのような事態になるのでしょうか。これについては、事件・事故へと発展します。

門限になっても帰ってこない場合、当然ながら介護職員は慌てます。「何か事件・事故に巻き込まれたのでは?」と考えるのです。

軽度であれ重度であれ、外出時は精神状態が安定していたものの、出先で状態が急激に悪化し、グループホームに帰れなくなるのは珍しくありません。そのため外出と脱走を見極めるのは困難ですが、ひとまず帰ってこない場合、何か悪い事態が発生したと考えるのが普通です。

食事や門限の時間までに帰ってこない場合、スタッフは近隣を探すことになります。もし見つからない場合、家族へ連絡がいきます。それでも見つからない場合、警察に探してもらいます。その後、全国規模のニュースになって日本全国で捜索されるようになります。

こうして、事件・事故の規模が大きくなります。門限を守らなかったり、旅行・外泊を連絡しなかったりすると、大変な事態へと発展するのです。

過去には脱走でニュースになったことが何度もある

なぜこうした事件・事故へ発展するかというと、過去には実際に大事故へとつながったケースが何度もあるからです。例えば以下は、障害者グループホームで重度の知的障害者が深夜に2階の窓から脱走したというニュースです。

このように、全国ニュースになりました。脱走のあった千葉県をメインとして、多くの警察が動員されたのです。

ただこのニュースの数日後、脱走した本人は海でおぼれて死んでいるのが発見されました。門限を過ぎても本人がいないとき、介護スタッフが慌てるのは、実際にこうした事件・事故がいくつも発生しているからなのです。

障害者施設で門限を守るのは重要

知的障害者や精神障害者、身体障害者、難病患者にとって、グループホームは家です。ただ共同生活の場であるため、家とはいっても居住ルールが存在します。

こうしたルールの一つが門限です。すべての障害者施設で門限があります。共同生活を通し、規則正しい生活を送る場所がグループホームだからです。

門限を守らない場合、事件・事故へと発展します。スタッフは「施設利用者に何か悪いことが起こった」と考え、家族や警察へ連絡するのです。こうして事態が大きくなるため、グループホームの生活では時間を守るのが重要になります。

自由に外出できるものの、障害者グループホームで過ごすときはルールを守りましょう。門限を守ることにより、規則的な生活を送るといいです。

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家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。

障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。

ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。

そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。

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