生活介護(デイサービス)を利用する人は重度障害者が多いです。ただ生活介護は通所施設であり、重度障害者が自らの力で生活介護施設へ出向くのは現実的ではありません。

そうしたとき、ほとんどの生活介護施設で送迎サービスを実施しています。そのため障害者が生活介護へ自ら行く必要はないですし、家族が送り迎えをする必要もありません。なお中には送迎対応していない施設もあり、この場合は外出支援サービスを活用しましょう。

それでは生活介護での送迎サービスについて、どのように活用すればいいのでしょうか。デイサービスで行われる送迎について解説していきます。

ほとんどの生活介護施設で送迎がある

重度障害者が利用する生活介護では、大多数の事業所で送迎サービスが行われています。生活介護事業所(通所型)実態調査報告によると、生活介護での送迎の有無は以下のようになっています。

送迎の有無割合
あり93.9%
なし5.0%
無回答1.1%

このように、ほとんどの生活介護施設で送迎ありとわかります。

もちろん、家族送迎などによって事務所へ出向くのは問題ありません。また、施設送迎と家族送迎を組み合わせてもいいです。ただいずれにしても、ほとんどの生活介護施設で送迎サービスを依頼できるとわかります。

送迎加算により、利用料金は格安

なお事業所による送迎を依頼するとき、費用はどうなるのでしょうか。自己負担については、生活介護の利用で心配する必要はありません。

生活介護施設が利用者(障害者)に対して送迎サービスを実施するとき、施設側は国に対して報酬請求することができます。これを送迎加算といいます。こうした報酬請求に対する障害者の自己負担は原則、1割負担です。そのため、送迎サービスを利用するにしても料金は格安です。

また重度障害者は多くの場合、住民税の非課税世帯や生活保護に該当します。これら低所得者は障害福祉サービスの利用料が無料です。そのため家族と一緒に生活している障害者を除いて、多くの利用者で送迎に対するサービス料金は無料です。

自宅以外でも送迎は可能

なお障害者によっては、自宅以外での送迎を希望する人もいます。原則として、送迎加算を算定するためには、居宅と事業所間の送迎が前提になります。

  • 居宅 → 事業所 → 居宅

ただ実際には、自宅以外であっても生活介護の送迎サービスを利用できます。自宅以外の場所としては、例えば自宅周辺の待ち合わせ場所や最寄り駅などが挙げられます。

都合の良い乗り降りの場所は日によって異なります。そのため多くの事業所は送迎場所について柔軟に対応してくれます。なお中には、事前の取り決め以外の場所で乗り降りさせてくれない事業所があることも理解しましょう。

外出支援サービスは通所施設への同行で利用できない

なお通常は生活介護施設が送迎してくれるものの、場合によっては送迎サービスを利用できないケースがあるかもしれません。例えば、以下のケースが送迎対応なしに該当します。

  • 事業所が送迎をしていない
  • 隣の市に住んでおり、送迎サービスの対象外

この場合、他の方法を考えなければいけません。そうしたとき、家族による送迎が難しいのであれば、外出支援サービスの利用を考える人がいます。同行援護・行動援護・移動支援が外出支援サービスに該当します。

ただ「通年又は長期にわたる外出」は原則として外出支援サービスの利用対象外です。生活介護施設への通所は「通年又は長期にわたる外出 」に該当するため、基本的に利用することができません。つまり、移動支援などによる通所は諦めるのが一般的です。

送迎対応なしの場合は他の事業所を利用する

そのため家族も事務所も送迎に対応できない場合、現実的には「他の生活介護施設を探す」が原則になります。障害者が自力で通所施設へ出向くことができないのであれば、それ以外に生活介護へ通う方法がないからです。

前述の通り、ほとんどの生活介護施設で送迎サービスを実施しています。さらには、送迎加算によって利用者の費用負担は格安または無料です。

そのため、障害者が住んでいる場所からの送迎に対応している生活介護施設を選べばいいです。生活介護は事業所によって取り組み内容が異なるものの、送迎ありの施設へ変更するのは大きな問題ではないはずです。

デイサービスの利用で送迎を依頼する

障害者が生活介護(デイサービス)を利用するとき、多くの人で送迎サービスを依頼します。重度障害者がメインの利用者になり、自力で通所施設へ通うことができないからです。

実際のところ、ほとんどの生活介護で送迎サービスを利用できます。また事業所は送迎加算を算定できるため、送迎サービスを利用するときの利用者負担は格安または無料になります。そのため、送迎での自己負担を心配する必要はありません。

なお生活介護へ出向くとき、原則として外出支援サービスを利用できません。そのため家族や事業所による送迎ができない場合、送迎サービスに対応している生活介護施設を探す必要があります。

義務ではないものの、9割以上の生活介護施設で送迎サービスが実施されています。そこで、送迎サービスを利用することによって生活介護へ出向くようにしましょう。

【全国対応】完全無料にて優良な障害者グループホームを紹介!

家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。

障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。

ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。

そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。

障害者グループホームの応募ページへ→

YouTubeでの障害者情報

Instagramでの障害者情報

TikTokでの障害者情報

【全国】障害者グループホーム・障害者支援施設の募集