脳梗塞(脳卒中)や脳出血、くも膜下出血など、脳血管障害によって急に身体障害者になってしまう場合があります。そうしたとき、65歳未満の若い人で利用できる施設に障害者グループホームがあります。

身体障害によって十分に働けない場合、障害者グループホームの利用料は格安です。老人ホームは非常に高額になるものの、障害者グループホームでは「これまで働いたことのない重度障害者」であっても利用できる仕組みが存在し、当然ながら脳血管障害で急に低所得者になっても問題ないです。

それでは、若い人が脳梗塞(脳卒中)や脳出血、くも膜下出血などを発症して障害者になってしまったとき、どのように障害者施設を利用すればいいのでしょうか。脳血管障害での障害者グループホームの活用法を解説していきます。

65歳未満の若い人は障害者グループホームを利用する

たとえ年齢が若い人であっても脳梗塞・脳出血・くも膜下出血を生じることがあります。これによって半身麻痺になったり、高次脳機能障害を生じたりします。

症状が軽くて日々の生活に問題がなく、一般企業にて継続して働ける人であれば特に問題ありません。ただ後遺症が重く、十分に働けない65歳未満の若い人は障害者グループホーム(共同生活援助)の利用が一般的です。

介護スタッフのもと、複数の障害者が共同生活を送る施設が障害者グループホームです。たとえ収入を十分に得られない低所得者であっても格安で生活でき、障害年金などによって暮らせる仕組みが障害者グループホームです。

・家族の介護問題はなくなり、本人は問題なく生活可能

脳血管障害での後遺症が重い場合、一般的には家族が面倒を見ることになります。ただ実際のところ、身体障害者の介護は負担が非常に大きいです。そのため、身体障害者が家族の元を離れて障害者施設で暮らすのは普通です。

この場合、家族の介護負担はゼロになります。また障害者グループホームには複数の人が生活しており、介護スタッフによる助けをいつでも得られるようになっています。

老人施設は高額であり、対象者は60歳以上

なお脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などによる後遺症となると、老人ホームの利用を考えてしまいます。脳血管障害は主に老人が発症する病気だからです。

ただ有料老人ホームを利用するとなると、非常に高額な費用になります。低所得者の場合、障害者グループホームの利用料は無料です。一方で老人施設の場合、無料にはなりません。また家賃補助はなく、障害者グループホームでは存在しない共益費などもあります。

こうして、有料老人ホームを利用するとなると以下のような高額な費用になります。

  • 介護付き老人ホーム:月20~30万円

障害者グループホームを利用するときの倍以上の値段になるのが老人ホームです。さらに、老人ホームは60歳以上でなければ基本的に利用できません。そのため、65歳未満の若い人は障害者グループホームの一択です。

低所得者でも問題なく、費用が格安になるメリット

このとき、前述の通り障害者グループホームでは利用料が無料になります。住民税の非課税世帯や生活保護の場合、サービス料について以下のように負担上限額があります。

状態負担上限額
生活保護0円
住民税の非課税世帯0円
課税世帯37,200円

さらに障害者グループホームでは、低所得者は国から1万円の家賃補助があります。自治体によっては、さらなる家賃補助を得られるケースもあります。またシェアハウス形式であるため、食費や水道光熱費、その他の雑費は最安値です。

実際のところ、障害者グループホームの利用者はほぼ低所得者であり、それまで働いたことのないほど重度の人も生活しています。ただ、そうした人であっても問題なく暮らせるように低料金となっているのが障害者グループホームなのです。

役所で早めに受給者証の手続きを行う

そうしたとき、身体障害者で障害者グループホーム(共同生活援助)を利用したいのであれば、早めに市区町村の役所へ出向いて申請しましょう。

障害者グループホームを含め、障害福祉サービスを初めて利用する場合は1~2か月の時間がかかります。これは、役所による認定調査(聞き取り調査)が必要であり、その後に障害支援区分(どれだけ障害の程度が重いか)が決定される必要があるからです。

こうした手続きに時間がかかるため、障害者グループホームを利用したいと考えてもすぐに利用できません。そこで脳梗塞(脳卒中)や脳出血、くも膜下出血の後遺症で障害者施設を利用したい場合、できるだけ早い段階で役所での申請を済ませるのです。

下半身が動くなら選べる施設は多い

このとき、脳血管障害による後遺症の程度によって選べる障害者グループホームの選択肢が大きく変わります。

体を思うように動かせず、十分に働けない場合であっても、「杖を使ってでもいいのである程度は歩ける人」の場合、受け入れ先の障害者グループホームは多いです。以下のように、多くの障害者グループホームはシェアハウス形式であり、一般的な家を間借りして運営しているからです。

そのため一戸建て形式でもアパート形式でも、バリアフリーには対応していません。また、利用できるお風呂は一般的な浴槽です。

ただ、ある程度まで自分の力で歩けるのであれば、段差を注意する必要はあるものの、問題なく生活できます。そのため、利用できる障害者グループホームの選択肢が広いというわけです。

車いすや入浴困難者はエリアを広げて探す

一方で半身麻痺を含め、下半身を思うように動かすことができず、車いす生活であったり、自分の力で入浴するのが困難だったりする人がいます。この場合、利用できる障害者グループホームの選択肢は圧倒的に少なくなります。

前述の通り、多くの障害者グループホームはバリアフリーに対応していません。実際のところ、バリアフリー対応の障害者グループホームとなると全体の1%ほどであり、ほとんど存在しないと理解しましょう。

車いすや入浴困難者の場合、一般的には日中支援型グループホームを利用します。この場合、特殊な浴槽になっているので自らの力で歩けない人であっても入浴対応が可能です。

ただ、こうした障害者グループホームがほぼ存在しない以上、他の都道府県を含めて入居可能な施設を探しましょう。エリアを絞って障害者グループホームを探す場合、ほぼ確実に希望する障害者グループホームを見つけることはできません。

障害者とはいっても、精神障害者や知的障害者など、身体機能に異常のない人が利用者の大多数を占めます。老人施設とは異なり、身体障害者の利用者は少ないため、どうしても車いすや入浴困難者の対応施設は限られると考えましょう。

障害者グループホームは超格安で住めるメリットが非常に大きいです。ただバリアフリーの施設は非常に少ないデメリットを理解して、入居可能な施設を探さなければいけません。

脳血管障害で障害者施設を探す

脳梗塞(脳卒中)や脳出血、くも膜下出血などによって後遺症を残してしまい、急に身体障害者になってしまう人がいます。この場合、自宅などで親族に介護を依頼できるものの、介護負担は非常に大きいです。

そのため65歳未満の若い人は障害者グループホームの利用を検討しましょう。たとえ十分に働けない低所得者であっても、格安にて住める仕組みが備わっています。老人ホームは高額になりやすいものの、障害者グループホームは費用が低いです。

なお多少は自ら歩けたり、入浴できたりする人は選べる障害者グループホームが多いです。一方で車いす生活であったり、自力での入浴が困難であったりする場合、バリアフリー対応の障害者施設でなければいけません。この場合、他の都道府県を含めて入居を考えましょう。

脳血管障害によって急に身体障害者になってしまった場合、日々の生活が困難です。そうしたとき、障害者グループホーム(共同生活援助)によって支援付きの格安生活が可能になります。

【全国対応】完全無料にて優良な障害者グループホームを紹介!

家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。

障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。

ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。

そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。

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