大人で引きこもり・ニートになっている人はたくさんいます。こうした人の大多数は精神疾患を抱えており、病気によって働けません。

ただ何の対策もなしに精神障害者が無職から脱出することはありません。そこで公的サービスを利用することにより、引きこもりの状態を改善させていかなければいけません。このとき、低所得者は費用がほぼ不要です。

それでは精神障害者について、どのように引きこもり・ニートの状態から改善させていけばいいのでしょうか。公的サービスの利用法を含めて解説していきます。

精神疾患を原因として無職のニートになる

大人になっても無職のニートというのは、ほとんどの人で何らかの精神疾患を抱えています。精神疾患の種類としては、例えば以下があります。

  • うつ病・双極性障害
  • 統合失調症
  • 発達障害
  • パニック障害(不安障害)
  • 適応障害
  • アルコール依存症

他にも種類はありますが、いずれにしてもこうした精神疾患によって「頭では分かっていても体が動かない状態」になります。そうして、引きこもりになります。

精神科病院・クリニックだけで引きこもりは治らない

そうしたとき、適切に治療しなければ精神疾患は改善しません。そこで精神科病院・クリニックへ通うことで治療することになります。

ただ多くの場合、精神科病院・クリニックへの通院だけで引きこもりの状態からは脱出できません。そもそも、適切な通院によって引きこもりから改善できているのであれば、既にしているはずです。また精神障害者手帳を有する人の中には、病気によって通院すら困難な人もいます。

そこで引きこもりから改善するためには、生活習慣そのものをすべて変えなければいけません。例えば大人のニートでは昼夜逆転になっていたり、気づいたら朝と夜が繰り返されていたりします。また、栄養バランスが悪いケースもあります。

服薬は重要であるものの、精神疾患の改善はそれだけでは不十分です。そのため、正しい方法を取らなければいけません。

引きこもりの改善では環境を変える

そこで働けない無職の状態を改善するため、住む環境を大きく変えましょう。実際のところ、実家暮らしや現状の一人暮らしで引きこもりが良くなる可能性は低いからです。前述の通り、引きこもりから脱出できるのであれば、既に行えています。

実家暮らしや現状の一人暮らしだと、たとえ通院できたとしても、生活リズムが崩れたままであり、家に引きこもったままであるため、精神疾患の改善も遅いです。また役所の相談窓口で対応策を聞いてみても、当然ながら意味ないです。

そこで長く引きこもりをしている場合、働けない状態の改善では以下を行いましょう。

  1. 障害者グループホームを利用
  2. 日中活動を行い、引きこもりから脱出
  3. 余裕が出れば一般企業へ就職

それぞれについて確認していきます。

障害者グループホームで規則正しい生活を送る

精神障害者であれば、軽度から重度まで障害者グループホーム(共同生活援助)を利用できます。複数の障害者がシェアハウス形式にて、共同生活を送る施設が障害者グループホームです。

障害者グループホームには常に介護スタッフがいます。また食事や入浴、消灯の時間が決まっているため、強制的に規則正しい生活になります。こうして、少なくとも昼夜逆転を防げます。

また低所得者はサービス料が無料となっており、家賃は国や自治体から補助が出ます。またシェアハウスなので食事代や水道光熱費は最安値です。利用者は精神障害者だけではないものの、こうした施設にて過ごすことにより、規則正しい生活と共に介護スタッフによる援助を受けられます。

なお障害者グループホームの利用者では、定期的な通院を必要とする人が多いです。そのため通院についても心配しなくていいです。

生活保護で日々の生活費を得る

ただ最安値での生活費になるとはいっても、食費や水道光熱費、その他の雑費など日々の生活費を得る必要があります。

無職の引きこもりでは、ほとんどの人で収入がありません。また資産も乏しく、そうした人であれば生活保護を利用できます。

たとえ親や兄弟に資産があっても問題なく、障害者グループホームへ入居するタイミングであれば、基本的には生活保護を利用できます。このとき、生活保護の申請によって親族に連絡がいくとき、「支援したくない」という意思表示があれば十分です。

生活保護は国民の権利であり、生活保護を利用しなければ障害者施設で生活できない人はたくさんいます。そこで、こうした制度の利用によって日々の生活費を得ましょう。

就労継続支援A型・B型により、日中活動を行う

また障害者グループホームで生活する場合、軽度から重度の精神障害者を含めて、ほとんどの人が日中活動をします。要は、精神科デイケアや就労サービスへ出向くことにより、平日の昼間は外へ出るのです。

精神科デイケアでも就労でもいいので外へ出れば、少なくとも「ずっと家に引きこもっている状態」から脱出できます。

なお障害者向けの就労サービスとしては、就労継続支援A型(就労A)または就労継続支援B型(就労B)を利用します。どちらも短時間労働になりますが、

たとえ精神疾患の症状が重い人であっても利用できる作業内容になっています。そこで、規則正しい生活と日中活動、さらには適切な通院によって精神疾患の症状を改善させ、引きこもりから脱出していくのです。

就労移行支援で起業就職を目指す

これら障害者施設と日中活動を通すことで、徐々に状態が改善されていきます。実家で過ごしている場合だと引きこもりは治らないですが、環境を変えることで外で出れるようになります。

そうして症状が良くなっていけば、精神障害者手帳を保有しつつ、企業就職を考えます。たとえ40代や50代の引きこもりであっても、障害者雇用を利用すれば企業就職が可能です。

このとき、障害者が一般企業での就職を目指すための就労サービスとして就労移行支援があります。働けない大人のニートがいきなり企業就職は現実的ではありません。そこで、外へ出ることで引きこもりから脱出した後、就労移行支援によって企業就職の準備をするのです。

なお、企業就職では正社員だけでなくアルバイトや契約社員も含まれます。いずれにしても、一般企業で働くことによって引きこもりから完全に立ち直れるようになります。

いずれにしても、引きこもりから脱出するためには、公的サービスを積極的に利用しなければいけません。自分自身の努力や家族の協力だけでは、実際のところ引きこもりは治らないです。そこで大きく環境を変えることにより、無職のニートの状態を改善させていきます。

公的サービスで大人のニートから脱出する

大人になって何年も引きこもりをしている人は多く、こうした精神障害者は自らの力や家族の助けだけで改善することは期待できません。たとえ精神科へ通院していても生活リズムは崩れており、外での活動も少ないです。

そこで環境を変えなければいけません。障害者グループホームを利用することで、格安生活をしながら規則正しい生活をしましょう。このとき、生活保護を利用すれば日々の支払いにも困りません。

また精神科デイケアや就労サービスを通して、外へ出るようにします。また余裕があれば、就労移行支援によって企業就職を目指してもいいです。

うつ病や統合失調症、発達障害、パニック障害(不安障害)、適応障害などの精神疾患では、引きこもりから脱出する正しいステップがあります。そこで公的サービスを利用することで、少しずつ働けない状態を改善させましょう。

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