頭痛に悩まされている人は多いです。このとき単なる頭痛ではなく、仕事ができないほどの頭痛であったり、日常生活に支障があるほどの痛みがあったりする場合、障害年金の対象になります。

会社員・公務員の場合、激しい頭痛で障害年金3級を狙えます。また他の精神症状を併発している場合、障害年金2級を得ることもできます。いずれにしても、頭痛であっても障害年金へ申請するのは問題ありません。

ただ頭痛を含めた精神疾患について、自分で障害年金の書類を集めて申請すると審査落ちのリスクが高くなります。そこで頭痛持ちの人は、専門の社労士を利用することで障害年金へ申請することを考えなければいけません。

それでは、どのようにして頭痛で障害年金を受給すればいいのでしょうか。頭痛で障害年金を得るときの考え方を解説していきます。

頭痛で障害年金を受給できた例は多い

ストレスによる原因を含め、頭痛を生じることがあります。頭痛としては、例えば以下の種類があります。

  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 群発頭痛

こうした頭痛によって吐き気を生じ、動けなくなるほどの人もいます。また、そうした症状が毎日のように表れる場合、障害年金の申請を考えましょう。

障害年金2級・3級が一般的

それでは、頭痛で障害年金を受給するときの認定基準はどのようになっているのでしょうか。頭痛は精神症状の一つであり、精神障害者用の認定基準は以下のようになっています。

等級状態
1級常時の援助が必要
2級日常生活に著しい制限を受ける
3級労働で制限を受ける

重度の頭痛であっても、食事ができず、トイレにも行けない状態は考えにくいです。そのため、頭痛のみで障害年金1級は考えないようにしましょう。

一方で服薬していたとしても、頭痛により十分に働くことができず、例えば「頭痛が原因で現場作業が無理になり、事務部門に異動した」などの場合、障害年金3級となります。また、労働すらできず日常生活も自由に送るのが不十分な場合、障害年金2級に相当します。

他の精神症状があると障害年金の審査に有利

なお頭痛持ちの人について、他の精神症状を有することがあります。例えば、頭痛をきっかけにしてうつ病を発症することがあります。また睡眠不足や目の疲れ、うつ病などを原因として頭痛が激しくなるケースがあります。

こうした他の精神症状を併発している場合、障害年金の審査で有利になりやすいです。特にうつ病は障害年金の受給で一般的であるため、頭痛とうつ病を組み合わせるのは有効です。

なお複数の障害を有するとき、併合認定や総合認定を利用することで有利な等級にすることを考えます。このとき精神疾患については、併合認定ではなく総合認定で判断します。

なお、総合認定が悪い方法というわけではありません。例えば「うつ病で障害年金3級」と「頭痛で障害年金3級」について、仮に併合認定の場合は障害年金3級のままです。一方で総合認定の場合、両方を加味することで障害年金2級になることがあります。

いずれにしても、精神症状では「すべての症状を総合的に判断することで障害年金の等級を決定する」と考えましょう。

精神疾患は自分で申請を行うと審査落ちになりやすい

なお頭痛に限らず、すべての精神障害者に共通しますが、精神疾患に関する障害年金の申請を自分で行うと審査落ちになるリスクが非常に高いです。

医師は障害年金の専門家ではありません。また、以下は精神障害者用の障害年金の診断書に関する一部ですが、生活状況について項目を記さなければいけません。

頭痛の場合、吐き気や気絶によって買い物が困難であったり、痛みが激しすぎて他人との会話を十分にできなかったりするかもしれません。こうした状況が診断書に反映されている必要があり、医師に診断書の作成を丸投げすると不十分な内容の診断書ができあがります。

そこで特別な理由がない限り、障害年金を専門とする社労士に依頼しましょう。このような専門家を活用することにより、医師に症状の詳細が伝わり優れた診断書が仕上がります。その結果、頭痛のような認定が難しい案件であっても障害年金を受給できるようになります。

人によっては頭痛でも障害年金を利用可能

多くの人で頭痛があります。ただ片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛について、薬の服用で症状をコントロールできる場合、障害年金の対象ではありません。

ただ薬を服用したとしても症状のコントロールが不十分であり、頭痛によって日常生活が困難となり、十分に働けなくなっている人がいます。場合によっては、うつ病など他の精神疾患を併発しているケースもあります。

こうした重度の頭痛であれば、障害年金を受給できる可能性があります。もちろん頭痛では受給の難易度が高いため、専門の社労士に依頼する必要があります。

頭痛で障害年金を受給できないと考えている人はたくさんいます。ただ実際には頭痛で障害年金を利用している人がいるため、重度の頭痛に悩んでいる人は障害年金を活用しましょう。

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