精神疾患の中にてんかんがあります。ほかの精神障害・知的障害と併発していたり、てんかんが主な症状だったりします。

通常、てんかんを有する人は一人暮らしに向きません。急に発作を生じることにより、死亡するリスクが非常に高いからです。ただ障害者グループホームの利用であれば、問題なく親元を離れて一人暮らしが可能です。

それでは軽度や重度を含めて、てんかんを有する人はどのように障害者施設を利用すればいいのでしょうか。障害者グループホームや入所施設(障害者支援施設)の活用法を解説していきます。

てんかんは通常だと一人暮らしできない

健常者であれば、一人暮らしをするときに大きな問題はありません。ただ、てんかんを有する人では、通常だと一人暮らしはできません。

  • 入浴中に発作を生じる
  • キッチンで火を使っているときに発作を起こす
  • 部屋の中で発作で頭をケガをしても、誰も助けてくれない

こうして、常に死亡リスクと隣り合わせになります。てんかんによる突然死のリスクは通常よりも圧倒的に高く、一人暮らしをするといつ命に危険があるのかわかりません。

共同生活援助・入所施設でてんかん患者を受け入れ可能

ただ、成人にもなってずっと一人暮らしできないのは微妙です。てんかんがメインの症状であれば、症状が表れていないときは健常者と同じであり、一般企業で働くのが普通です。ただ、大人の社会人でずっと実家暮らしは少数です。

また、その他の精神疾患や知的障害を抱えている場合、一般企業で働くのが難しいケースがあります。ただ重度の障害者であっても、親の介護負担もあり、普通は一人暮らしをします。

そうしたとき、利用を検討するべきが障害者グループホーム(共同生活援助)です。複数の障害者が共同生活を送る施設が障害者グループホームです。

なお軽度から中等度のてんかん患者であれば、障害者グループホームで十分です。一方で重度の精神障害者の場合、以下の施設が適切となるケースもあります。

  • 日中支援型グループホーム
  • 入所施設(障害者支援施設)

これらの施設は重度の障害者のみを対象にしています。そこで、重度の場合は「特殊な障害者にも対応している施設」の利用を検討してもいいです。この場合、「一人暮らしできない」という問題を解決できます。

障害者グループホームはより安全

なお、てんかん患者が一人暮らしを開始するとき、障害者グループホームであれば実家よりも安全になります。

一人暮らしとはいっても、障害者グループホームはシェアハウス形式になります。一人につき、一人の個室を利用できるものの、複数の利用者(障害者)と一緒に暮らすことになります。つまり、家の中には常に誰かがいる状態になります。

また利用者だけでなく、施設内には常にスタッフがいます。そのため、てんかん発作によって動けなくなったとしても、誰かが気づくことで対処できます。少なくとも、部屋の中で誰かが倒れる大きな音がしたにも関わらず、放置されることはありません。

部屋の中に常に人がいるというのは、てんかんを有する人にとって突然死を防ぐ非常に重要な要素になります。そうしたとき、障害者グループホームが有効というわけです。

なお、障害者グループホームにはワンルーム形式もあります。ただ、ワンルームは絶対に避けましょう。てんかんを有する人にとって、ワンルームの障害者グループホームはすぐに助けを得ることができず、一人暮らしをするときに障害者グループホームを選ぶメリットが薄いです。

・服薬管理をしてもらう

また、てんかんがある人にとって薬を飲むことは重要です。障害者グループホームでは、服薬管理もしてくれるので飲み忘れを生じることはありません。

軽度でも重度でも、薬の飲み忘れがあるといけません。その点、障害者グループホームであれば薬についても安心です。

利用料は格安なので心配は不要

なお一人暮らしをするとき、一般的な賃貸マンション・アパートよりも障害者グループホームのほうが利用料金は低くなりやすいです。

十分に働くことのできない低所得者の場合、障害者グループホームのサービス料は無料です。また家賃は国や自治体から補助があります。さらに、シェアハウス形式なので食費や水道光熱費は最安値です。ほかには元からインターネットが付いており、ネット代が無料なのは普通です。

なお一般企業で働いている精神障害者であっても、シェアハウス形式にて料金を抑えるため、障害者グループホームを利用している人がたくさんいます。

てんかんを有する人にとって、障害者グループホームは「安心して一人暮らしできる場所」だけでなく、できるだけ支出を抑えて生活できる場でもあります。

障害者施設から働きに行くのは問題ない

なお障害者グループホームに入居する場合、軽度でも重度でも昼間に日中活動を行うのが一般的です。そうしたとき、症状が出ていない間は健常者と同じなのであれば、障害者グループホームから一般企業へ出向きましょう。

介護スタッフによる援助のもと、日々の支出を格安にしつつ、シェアハウスから出社することになります。

一方でてんかんを持つ人の中には、他の精神疾患や知的障害を併発しており、それなりに症状の重い人がいます。この場合、一般企業で働くのは現実的ではありません。そこで、障害の程度に合わせて就労継続支援A型(就労A)や就労継続支援B型(就労B)を活用しましょう。

どちらも1日4~6時間などの短時間で働くことになりますが、てんかんを有する人であってもこれらの日中活動を行うのが一般的です。

障害者施設への入居で一人暮らしできる

通常、てんかんを有する人は一人暮らしできないです。一人暮らしをする場合、発作を生じたときに誰も助けてくれず、頭部外傷や火事、溺水などによって突然死のリスクが非常に高くなります。

そこで、軽度でも重度でも障害者グループホームの利用を検討しましょう。こうした施設であれば常に人がいますし、介護スタッフの助けをいつでも借りることができます。また、より重度であれば日中一時支援グループホームや入所施設(障害者支援施設)を利用してもいいです。

なお、障害者グループホームへ入居後は日中活動をするのが一般的です。症状がないときは健常者とほぼ同じなら、一般企業へ出向くといいです。また症状が重い場合、障害者向けの就労サービスを活用しましょう。

てんかん発作のリスクがある場合、通常は一人暮らしが困難です。そこで障害者グループホームを利用することで、親元を離れて生活できるようになりましょう。

【全国対応】完全無料にて優良な障害者グループホームを紹介!

家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。

障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。

ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。

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