障害福祉サービスでホームヘルプを依頼するとき、種類には居宅介護と重度訪問介護があります。これらについて、違いを理解することは重要です。

居宅介護は軽度障害者向けの障害福祉サービスです。事前に支援内容を決めておき、事前の計画に沿った支援が行われます。

一方で重度訪問介護は重度障害者が利用できる障害福祉サービスです。特に事前のプランはなく、長時間にわたって障害者に対する支援が行われます。

それでは、居宅介護と重度訪問介護の違いとしては何があるのでしょうか。また、居宅介護と重度訪問介護は併用できるのでしょうか。障害者向けのホームヘルプについて、居宅介護と重度訪問介護の違いを解説していきます。

居宅介護と重度訪問介護は併用できない

まず、居宅介護と重度訪問介護は併用することができません。障害福祉サービスでホームヘルプを利用する場合、どちらか一方のみを利用することになります。

ホームヘルプという意味では、ホームヘルパーが障害者の自宅へ出向いて介護サービスを提供するのは同じです。対象者やサービス時間は異なるものの、どちらも似たサービス内容であるため、併用はできないようになっています。

そのため障害者は居宅介護と重度訪問介護の違いを理解して、どちらの利用が最適なのか学ばなければいけません。

外出支援や見守りなど、同じサービス内容が存在

なお居宅介護でも重度訪問介護でも、ほとんど同じサービスを受けることができます。どちらであっても、例えば以下のサービスを利用できます。

  • 身体介護:食事、入浴、排せつなど
  • 家事援助:料理、洗濯、そうじ、買い物、育児援助など
  • 外出支援:病院や役所など

そのため受けるサービス内容という意味では、居宅介護であっても重度訪問介護であっても同等の内容となります。

一番の違いは重症度:利用できる障害支援区分

それでは、居宅介護と重度訪問介護の違いとしては何があるのでしょうか。一番の違いは障害者の重症度です。前述の通り、居宅介護は軽度障害者向けです。実際には重度の障害者であっても居宅介護を利用できますが、重度訪問介護は「重度障害者の中でも、特別な支援が必要になる人」が利用できます。

障害福祉サービスを利用するとき、事前に障害支援区分を取得しなければいけないケースは多いです。区分には1~6まであり、数字が大きくなるほど重度を表します。

このとき、居宅介護は区分1以上で利用できます。一方、重度訪問介護は区分4以上の人で利用できるようになっています。

それでは、区分4以上の重度障害者であれば全員が重度訪問介護を利用できるかというと、そういうわけではありません。区分4以上に加えて、以下のうちどれかに当てはまる人が重度訪問介護の対象者です。

  • 二肢以上に麻痺があり、歩行・移乗・排尿・排便のいずれも支援が必要
  • 障害支援区分の認定調査項目のうち、行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上

言い換えると、「重度の肢体不自由者」または「強度行動障害のある重度の知的障害者・精神障害者」が重度訪問介護の対象者になります。もちろん、重度障害者であっても居宅介護を利用するのは問題ありません。

利用時間は居宅介護と重度訪問介護で異なる

他の違いとしては利用時間が挙げられます。例えば居宅介護の場合、身体介護は原則、一回3時間以内となります。家事援助だと原則、一回1.5時間以内です。

それに対して、重度訪問介護では原則として3時間以上の支援となります。つまり、長時間の支援を基本としているのが重度訪問介護です。場合によっては、重度訪問介護によって24時間の支援を依頼することもできます。

もちろん、重度訪問介護で1時間などの短時間介護を例外的に依頼することは可能です。ただ、いずれにしてもサービス提供時間は居宅介護と重度訪問介護で大きく異なります。

・次の支援に入るための空白時間

それに加えて、次の支援に入るための空白時間も異なります。居宅介護を同じ日に利用したい場合、次の支援に入るために2時間の空白時間を空けなければいけません。例えば午前と午後に身体介護を依頼する場合、午前のサービスが終わって2時間経過した後でなければ、午後のサービスを受けられません。

それに対して、重度訪問介護では「2時間以上を空けなければいけない」というルールは存在しません。もちろん空白時間を設けるのは自由であるものの、2時間のルールを考慮する必要はありません。

居宅介護は事前にプランを決め、重度訪問介護は決めない

また、事前の利用プランについても居宅介護と重度訪問介護で大きく異なります。居宅介護を利用するとき、身体介護や家事援助、外出支援を含めて、事前に「どのような内容の支援を受けるのか」を明確に決定しておきます。

このとき居宅介護では、事前に決めたプランとは大きく異なる支援内容を依頼することができません。他に支援を受けたい場合、事前に伝えることでプランを見直してもらう必要があります。

それに対して、重度訪問介護では事前に決められたプランがありません。そのため身体介護や家事援助、外出支援について、必要な場合にそのつど行われるようになります。例えば重度訪問介護では、「外出するためにホームヘルパーに移動の介助を依頼したい」などと急に決めても問題ありません。

なお重度訪問介護での支援内容には「見守り」も存在します。重度障害者で自らヘルパーに助けを依頼できないケースは多いため、容態の急変や行動の変化を見守りによって把握し、最適な介護サービスをそのつど提供するのです。

重度障害者の場合、必要な支援内容が毎日のように変化するのは普通です。そこで重度訪問介護では支援内容を事前に決めず、総合的な支援になっているのです。

居宅介護と重度訪問介護の違いを学んで利用する

障害福祉サービスでホームヘルプの利用を考えるとき、居宅介護と重度訪問介護でどのような違いがあるのか知っておくのは重要です。両者を併用することはできないため、事前に対象者やサービス内容を理解しなければいけません。

身体介護や家事援助、外出援助などのサービスを提供するという意味では、居宅介護と重度訪問介護は同じです。ただ居宅介護と重度訪問介護は詳細な内容がまったく違います。

居宅介護は1日数時間のサービスであるのに対して、重度訪問介護では3時間以上と長時間のサービスが前提になっています。また居宅介護では事前にプランが決められているのに対して、重度訪問介護ではその場に応じて必要な介護が提供されるようになります。

通常、軽度障害者は居宅介護を利用して、重度障害者は重度訪問介護を利用します。そこで、これらの違いを理解してホームヘルプを使い分けましょう。

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