重度の障害者であれば施設入所支援を利用することで格安にて生活できます。複数の障害者が集団生活を送ることになり、働けなくてもお金の心配なく過ごせるので親亡き後問題も解決できます。
ただ、どのような部屋で過ごすようになるのか気になります。また、入浴回数を含めてどのような内容になるのでしょうか。入所施設(障害者支援施設)を利用するにしても、事前に施設の内容を把握しておくことは重要です。
当然ながら、障害者支援施設によって部屋の様子や入浴回数は異なります。そのため一概にはいえないものの、一般的な内容を知ることは大切です。
それでは障害者が暮らす入所施設について、部屋や入浴などはどのようになっているのでしょうか。これらについて解説していきます。
もくじ
身体障害者でない場合、部屋は普通
老人向けの介護施設とは異なり、知的障害者や精神障害者の場合、身体的ケアは不要です。体の機能は正常であるため、たとえ重度の知的障害者や精神障害者であっても、自分で食事や入浴などの動作を行うことができます。
重度の知的障害者や精神障害者であれば、声がけなどの対処が必要なケースはあるものの、一人で寝起きできます。そのため、この場合は入所施設の部屋について、一般的な賃貸マンションとほぼ同じ部屋になります。
例えば、以下は障害者施設の一室になります。
身体障害者ではなく、知的障害者や精神障害者で体の機能に異常がないのであれば、普通の部屋で特に問題ありません。
人によってはベッドが特殊なケースがある
一方で身体障害者であれば、ベッドが特殊になるケースがあります。病院に存在するようなベッドになるのです。
施設入所支援を利用することで入所施設(障害者支援施設)を利用する障害者には、身体障害者も含まれます。こうした障害者については、基本的に部屋の構造は同じであるものの、ベッドだけ異なると考えましょう。
なお、同じ身体障害者であっても視覚障害者や義肢などの場合、体を動かしにくくなっているわけではありません。そのため、この場合は一般的なベッドになるケースが多いです。
入浴施設は特殊であることがよくある
なお入所施設でより特殊になりやすいのが入浴施設です。重度の障害者が利用することになるため、専用の設備になっていることがよくあるのです。
入居施設の場合、以下のような特殊な浴槽になっていることがよくあります。
なお、入所施設(障害者支援施設)は規模が大きく、一つの施設に何十人もの入居者が住むことになります。そのため大浴場になっていることもよくあります。
知的障害者や精神障害者で自分の意思にて入浴できる場合、こうした特殊な浴槽なしでも問題ありません。ただ中には体の動きが自由でない身体障害者もいるため、この場合は特殊な浴槽が必要になります。
障害者支援施設の入浴回数は週に2~3回
それでは自ら入浴できない人について、入所施設(障害者支援施設)での入浴回数はどのようになっているのでしょうか。
一般的には、入浴介助が必要な人について、毎日の入浴ではなく週2~3回ほどになります。施設によって入浴回数は異なりますが、入浴介助が必要な人はこうした入浴頻度になると考えましょう。
入浴介助が必要な人について、障害者支援施設だけでなく老人ホームについても、通常は週に2~3回ほどの入浴回数になります。
なお週2~3回というのは、あくまでも目安です。入所施設(障害者支援施設)によって障害者への対応は異なります。そこで施設入所支援を利用する場合、入所施設の見学時に入浴回数がどうなっているのか確認するといいです。
体の不自由がなくても入浴制限はよくある
このとき障害者施設では、体の不自由がない知的障害者や精神障害者であっても、入浴回数に制限を設けていることがよくあります。
障害者にとって入浴というのは、衛生面を清潔に保つだけではありません。関節・筋肉の弛緩効果や精神の安定、良質な睡眠など、良い側面ばかりです。また冬の場合、体を温めることで体調を良くする効果もあります。
ただ障害者支援施設は常に介護が必要な重度の利用者がほとんどであるため、障害者一人での入浴を禁止していることがよくあります。
同じ入居系の障害福祉サービスとして障害者グループホームがあり、こちらは入所施設とは違って、体の動きに不自由がないのであれば毎日の入浴が可能です。一方で入居施設の場合、どうしても制限が多くなってしまいます。
もちろん、入浴回数に関する方針は入所施設によって異なります。そのため、こうした方針についても見学や体験入居のときに確認するといいです。
入居施設の設備や入浴回数を確認する
障害者支援施設によって設備は異なります。そのため部屋の様子や入浴設備については、実際に見学や体験利用をしなければわかりません。
このとき、障害者が利用する部屋は普通です。知的障害者や精神障害者の場合、一般的な賃貸マンションと同じと考えましょう。一方で体の動きが不自由な身体障害者の場合、ベッドが少し特殊になる場合があります。
なお浴槽については、入所施設だと特殊になります。このとき、入浴介助が必要な人では週2~3回の入浴回数が一般的です。施設によって判断は異なりますが、入浴介助が不要でも毎日の入浴とはならないことがよくあります。
体験利用しなければわからないものの、施設入所支援で入所施設(障害者支援施設)を活用する場合、どのような入居施設になっているのか事前にザックリと把握しておくといいです。
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