うつ病や双極性障害を発症してしまう人はたくさんいます。うつ病・双極性障害を有する人は精神障害者であり、十分に働くことができません。またうつ病の特性上、必然的に引きこもりになってしまいます。
こうした働けないニートについて、手当や救済制度があります。そのため、たとえ一人暮らしで家賃の支払いができなくても生きていけます。そうして症状が落ち着いたら、徐々に社会復帰すればいいです。
それではうつ病・双極性障害で働けないニートについて、どのような対策をすればいいのでしょうか。精神疾患を発症してしまった場合の対処法を解説していきます。
もくじ
うつ病で動けない・働けない人は多い
精神障害者の中でも、うつ病や双極性障害を有する人は非常に多いです。うつ病の場合、気分の落ち込みによって動けなくなるほどの状態になってしまいます。
動けないというのは、お風呂に入る気力がなく、トイレに行くのも困難な状況を意味します。そうした人は働くことができず、ニートになるというわけです。
これまで働いていた人であっても、うつ病や双極性障害の発症によって失業します。そうした場合、どのようにして生きていけばいいのか心配してしまいます。そこで、公的制度を知る必要があります。
障害者手帳や障害年金による手当をすべて活用
そこで、まずは精神障害者に対する公的制度をすべて活用しましょう。給付金(手当)や補助という意味では、精神障害者にとって以下の申請は必須になります。
- 障害者手帳
- 給付金:障害年金など
- 自立支援医療制度(精神通院)
基本的な内容にはなりますが、これらの制度を活用します。障害者手帳を保有すれば、さまざまな場面で割引となります。またうつ病であれば、障害年金の対象です。さらに自立支援医療制度(精神通院)を利用すれば、医療費が1割負担になります。
日本には、障害者に対する支援制度が複数あります。そこで、これらの制度をすべて活用するといいです。
生活保護の利用は何も問題ない
なおうつ病や双極性障害で働けない場合、たとえ障害年金を受け取るにしても、徐々に貯金が減っていく人は多いです。
このとき、貯金がないのであれば生活保護を利用しても問題ありません。国民の権利が生活保護の受給であり、うつ病や双極性障害で生活保護を利用している人はたくさんいます。
実家暮らしや配偶者と一緒に暮らしており、家族に資産がある場合は生活保護を利用できません。一方で一人暮らしをしており、うつ状態で引きこもりになっている人は生活保護の対象者です。
生活保護は福祉事務所や市区町村の役所などで申請できます。うつ病でこれらの場所に行くのは気が重いものの、生きるために必要と考え、役所へ出向いて申請するといいです。
親族や配偶者に頼れる場合、自宅で療養する
このとき親を頼ることができたり、既婚者で配偶者と一緒に暮らしていたりする場合、自宅で療養する人が多いです。うつ病・双極性障害の治療には数年の時間がかかるものの、障害者手帳や障害年金を活用しつつ、自宅にて療養するのです。
一緒に住む人がいれば、たとえ動けないほどの症状であっても、食事の準備などをしてくれます。入浴については自ら行うことになるものの、洗濯やそうじなどは一緒に住む人に依頼できます。
ひとまず、頼れる人がいる場合は自宅で過ごせばいいため、数年の時間をかけて症状が落ち着くのを待ちましょう。
一人暮らしでは障害者グループホームの利用が一般的
ただ「一緒に暮らす親族や配偶者が文句ばかり言うため、むしろ症状が悪化する」という人がいるかもしれません。または、元々が独身で親を頼ることができず、一人暮らしを想定する人もいます。この場合、障害者グループホーム(共同生活援助)の利用が基本になります。
また実際のところ、実家暮らしでは甘えが出てしまい、規則正しい生活にならない人は多いです。そこで環境を変えるため、実家ぐらしであっても障害者グループホームを利用する人は多いです。
実家ぐらしでは生活リズムが崩れ、症状が改善しない人は多いです。一方で障害者グループホームでは食事や消灯などの時間が決まっており、必ず規則正しい生活になります。
・複数の障害者がシェアハウスで暮らす
うつ病・双極性障害で動けない場合、一人暮らしでは買い物すら困難になるので食事ができません。要は、一人のままでは生きていくのが困難です。
そうしたとき利用するべきなのが、複数の障害者が共同生活を送り、常に介護スタッフによる援助を受けられる障害者グループホームです。
働けない低所得者はサービス料が無料であり、家賃は国や自治体から補助があります。またシェアハウス形式であるため、食費や水道光熱費も格安です。
最も格安にて障害者が一人暮らしを実現する方法が障害者グループホームの利用です。さらには、スタッフによる介助を依頼できるため、たとえ症状が重くて引きこもっている人であっても、問題なく日々を過ごせるというわけです。
うつ病の治療には、規則正しい生活が不可欠です。そこでスタッフによる援助を受けながら、規則正しい生活で症状改善を図れます。
精神科デイケアや就労サービスを活用
またうつ病・双極性障害を発症したのであれば、治療を考えなければいけません。そこで症状が重い場合、精神科デイケアを活用しましょう。精神疾患に対するリハビリテーションを行うのが精神科デイケアです。
なお精神科デイケアを利用して症状が改善したのであれば、徐々に就労サービスを利用するといいです。障害者向けの就労サービスとしては、就労継続支援A型や就労継続支援B型があります。
こうした障害者向けの就労サービスを利用することにより、働く感覚を取り戻すことができます。
また症状がより改善したのであれば、一般企業への就職を目指す就労移行支援を利用できます。障害者雇用などによって一般企業で働けば、社会復帰を目指せます。なお一般企業で働きつつ、継続して障害者グループホームを利用することで格安にて生活するのは問題ありません。
精神障害者がいきなり引きこもりを脱出するのは現実的に難しいです。そこで障害者グループホームで規則正しい生活を送れるようになり、就労サービスを利用することで、徐々に仕事を行えるようにするのです。
うつ病・双極性障害を発症した人が支援なしに生活するのは困難です。ただ、これらの支援制度を利用すれば、将来の社会復帰を含めて独り立ちが可能になります。
うつ病・双極性障害で社会復帰を目指す
精神疾患を発症してしまったのであれば、病気に向き合うしかありません。このときうつ病や双極性障害の場合、病気によって動けないほど症状の重い人はたくさんいます。そうなると働けないため、必然的に低所得者に陥ります。
親や配偶者が助けてくれる場合、そうした人の助けを借りながら病気の改善を待つことになります。ただ実家暮らしでは生活リズムの乱れによって症状が改善しにくくなります。また親族の協力がなかったり、独身で一人暮らしを考えていたりする人もいます。この場合、障害者グループホームを利用しましょう。障害者施設であれば格安にて、介護スタッフによる援助があります。
また精神科デイケアや就労サービスなどを利用することで、症状改善を図りながら外出に慣れていきます。そうして、最終的には一般企業で働くことでの社会復帰を考えてもいいです。
うつ病や双極性障害で働けない場合、正しい対処法があります。そこで数年の時間をかけて症状改善させ、社会復帰していきましょう。
家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。
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