障害者を一時的に預けるための公的サービスが日中一時支援です。日中一時支援を利用することで、家族の介護負担を軽減できます。

一方で障害者の生活能力向上を目指して提供されるサービスがデイサービスです。成人では生活介護、子供では放課後等デイサービスがサービス名になります。

日中一時支援とデイサービス(生活介護、放課後等デイサービス)は同日利用にて併用できます。そうしたとき、日中一時支援とデイサービスについて、どのような違いがあるのか気になります。まったく異なる障害者向けサービスなので、違いを知っておくのは重要です。

そこで日中一時支援とデイサービス(生活介護、放課後等デイサービス)について、併用や違いについて解説していきます。

日中一時支援とデイサービスは併用可能

障害者であれば、さまざまな公的サービスを利用できます。そうしたとき、障害者を昼間に預けるという意味では日中一時支援もデイサービス(生活介護、放課後等デイサービス)も同じです。

ただ、預かり時間という意味では日中一時支援とデイサービスで大きく異なります。一般的には、日中一時支援とデイサービスを比べると、日中一時支援のほうが長く障害者を預かってくれます。そのため、長く障害者を見てもらいたい家族にとって日中一時支援は都合がいいです。

そうしたとき、前述の通り日中一時支援とデイサービスは併用できます。そのため、両方の支給決定を受けることで併せて活用しても問題ありません。

生活介護・放課後等デイサービスの後に日中一時支援を同日利用

なお併用可能というのは、別日に日中一時支援とデイサービスを利用できるだけでなく、同日利用も可能です。例えば、以下が可能です。

  • 成人の障害者:生活介護を利用後、日中一時支援を活用
  • 子供の障害者:放課後等デイサービスを利用後、日中一時支援を活用

日中一時支援とデイサービスは役割や目的が大きく異なります。そのため、日中一時支援とデイサービスは同日利用であっても併用可能になっています。

日中一時支援とデイサービスの役割の違い

それでは、日中一時支援とデイサービス(生活介護、放課後等デイサービス)の違いとしては何があるのでしょうか。

役割や目的という意味では、日中一時支援は家族の休息(レスパイト)を目的にしています。障害者や障害児の世話をずっとするのは大変ですし、冠婚葬祭などのイベントによって一時的に障害者を預かってもらいたいと考えるのは普通です。そうしたとき、日中一時支援を単発で利用します。

それに対して、生活介護や放課後等デイサービスは障害者・障害児の能力向上を目的に行われます。生活介護は成人向けなので、家事やそうじ、創作活動などを通して障害者の生活能力を伸ばします。また放課後等デイサービスは障害児が利用するため、宿題のサポートや社会性の向上を目的に指導が行われます。

家族の休息が主な役割になる日中一時支援に対して、デイサービスは障害者本人の能力向上が目的です。そのため、デイサービス(生活介護、放課後等デイサービス)を提供する施設へ毎日通うのは普通です。一方、日中一時支援を毎日利用することはできません。日中一時支援とデイサービスでは、目的がまったく違うのです。

対象者は生活介護で区分4以上

日中一時支援とデイサービスの他の違いとしては、対象者があります。日中一時支援は軽度の障害者でも利用できます。一方でデイサービスの中でも、成人向けの生活介護は中等度以上の障害者のみ利用可能になっています。

生活介護を利用するとき、必ず障害支援区分を取得しなければいけません。区分は1~6まであり、数字が大きいほど重度を意味します。

このとき、生活介護は区分3以上(50歳以上は区分2以上)で利用可能になっています。そのため、軽度の障害者は生活介護を利用できません。それに対して、日中一時支援は「一人での生活が困難な障害者」であれば基本的に誰でも利用できます。

・放課後等デイサービスは障害児なら軽度でも利用可能

なお同じデイサービスの中でも、放課後等デイサービスは障害児向けです。成人向けの生活介護とは異なり、放課後等デイサービスは軽度の障害児であっても利用できるようになっています。

また子供の場合、たとえ軽度であっても一人で生活するのは困難です。そのため障害児であり、介護者が昼間に相手できない場合、基本的には問題なく日中一時支援を利用できると考えましょう。つまり、障害児は日中一時支援と放課後等デイサービスを何も問題なく利用できます。

日中一時支援は遅い時間にも対応

また日中一時支援とデイサービスの違いとして、他には対応時間があります。デイサービスのうち生活介護について、昼間のサービス提供になります。そのため、16:0017:00などの時間になると自宅に帰る必要があります。また放課後等デイサービスについても、17:00や18:00での帰宅です。

それに対して、事業所によって異なりますが、日中一時支援は夕方以降も対応していることがあります。例えば、19:00や20:00まで預けられる日中一時支援は存在します。営業時間は日中一時支援の事業所によって異なるため、これについては事前に確認しなければいけません。

・日中一時支援は土日も利用できる

またデイサービスの場合、日曜日や祝日は休みです。そのため障害者や障害児は通所できず、家で過ごさなければいけません。

一方で日中一時支援については、土日や祝日であっても受け入れ可能なケースがよくあります。土日であっても障害者・障害児を預けられるのは日中一時支援の大きなメリットです。

日中一時支援とデイサービスを活用する

障害者・障害児がいる場合、多くの人にとって日中一時支援は有効です。朝から夕方まで預けたいとき、日中一時支援を利用すればいいです。土日であっても対応してくれるサービスが日中一時支援です。

それに対して、障害者の能力向上を目指して提供されるサービスが生活介護や放課後等デイサービスです。成人向けの生活介護も、障害児向けの放課後等デイサービスも夕方には自宅に帰らなければいけません。

このとき、日中一時支援とデイサービスを同日利用にて併用するのは問題ありません。16:00~17:00ごろデイサービスからの帰宅に家族が対応できない場合、デイサービスから日中一時支援の事業所へ預けることができます。

同じ預かりサービスではあるものの、日中一時支援とデイサービスは内容が大きく異なります。そこでこうした違いを理解して、それぞれのサービスを併用しましょう。

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