障害者向けのサービスとして自立訓練(機能訓練・生活訓練)は多くの人に利用されています。日々の生活を送れるようにトレーニングすることで、障害者は自立した日常生活を送れるようになります。
大学生や専門学生でいま在学中であっても、自立訓練を利用できます。そのため障害者で学校へうまく通えていなかったり、休学中だったりする場合、自立訓練を利用して可能な限り早く社会生活を送れるようにする必要があります。
それでは、大学生や専門学校生はどのように考えて自立訓練を利用すればいいのでしょうか。学生による自立訓練の活用について解説していきます。
もくじ
大学生で自立訓練を利用可能
18歳以上であれば、すべての障害者で自立訓練(機能訓練・生活訓練)を利用できます。このとき身体障害者や知的障害者、精神障害者で以下のように使い分けます。
- 機能訓練:身体障害者
- 生活訓練:知的障害者・精神障害者
大学生や専門学生になったとき、健常者であっても、「どのように一人暮らしをすればいいのか」をそれまでに教わることはありません。つまり、すべての人で社会生活の方法がわからないまま大学生や専門学生になります。
このとき障害者は健常者と異なり、より社会生活を送るのが困難になります。そこで、障害のある大学生で自立訓練を利用し、どのように社会生活を送ればいいのか学ぶのは普通です。
トレーニングしないと学校へ通えない
実際のところ、自立訓練によって「買い物やそうじの方法」「対人関係」「公共交通機関の利用」などを学ばないと、一人での生活が難しい障害者はたくさんいます。
自立訓練でこれらの内容を学んでいない結果、うまく学校に通えていなかったり、いま休学中だったりしてしまいます。そのため、在学中であっても自立訓練(機能訓練・生活訓練)を利用することで、早めに社会生活を送れるようにするのは重要です。
自立訓練では社会復帰に必要なプログラムを行うことで、障害者であっても社会生活(学生生活)を送れるようになり、その結果として徐々に学校へ通えるようになります。
なお自治体によって判断は異なるものの、通常は在学中であっても自立訓練を利用できます。そのため、身体障害や精神疾患などによって学校生活が難しくなっている場合、積極的に自立訓練を利用するといいです。
授業との兼ね合いを考えて自立訓練を利用する
なお学生である以上、最も優先するべきは学校で行われる授業への参加です。そのため自立訓練を利用するにしても、授業との兼ね合いを考えなければいけません。
既に休学中であったり、学校へ通えていなかったりする場合、スケジュールを気にせずに自立訓練を開始すればいいです。一方である程度は通学できている場合、授業の空き時間で自立訓練を利用する必要があります。
多くの場合、自立訓練施設は土日が休みです。そのため学校と同様に、平日に自立訓練施設へ通う必要があり、大学生や専門学校生は授業との兼ね合いが重要です。
通常、自立訓練は10:00~16:00などのスケジュールになります。ただ朝から夕方まで過ごす必要はなく、「朝または夕方の数時間だけ自立訓練する」ことも可能です。また利用日を選ぶこともでき、毎日ではなく週一回の自立訓練(機能訓練・生活訓練)であっても問題ありません。
期間があるため、その間に集中する必要あり
ただ自立訓練(機能訓練・生活訓練)には期限があります。具体的な利用期限は以下になります。
- 機能訓練:1年6か月
- 生活訓練:2年
学校にまったく通えていない人や休学中の人は別にして、多少は通学できている場合、少なくとも朝から夕方まで毎日、自立訓練施設へ通うことはできません。
このとき前述の通り、週一回などで自立訓練を利用できるものの、何度も利用している障害者に比べると、少ないトレーニング回数のまま自立訓練の期限を迎えてしまうことになります。
もちろん、少ない訓練回数でも社会生活を送れるのであれば問題ないものの、そうでない場合、自立訓練では期限を考慮して利用回数を考える必要があります。自立訓練というのは、特定の期間内に集中して行う必要があるからです。
アルバイトは原則不可なので内緒にしておく
なお期限があり、その間に集中して実施する必要があるため、原則としてアルバイトをしている人は自立訓練を利用することができません。
ただ実際のところ、学生でアルバイトをしないと生活費を得られない人は多いです。そのため、この場合はアルバイトをしている事実を隠す必要があります。自立訓練の申請をするとき、アルバイトをしている事実を伝えると、許可されない可能性があるからです。
前述の通り、多くの自立訓練では16:00などに終了します。その後、夕方からアルバイトをするのは問題ありません。また、土日にアルバイトをしてもいいです。
ただ学生にとって最も重要なのは、きちんとした社会生活を送り、大学・専門学校を卒業することです。アルバイト優先では意味がないため、自立訓練によって社会生活を送れるようになり、適切に学校へ通える環境を整えることを第一に考えましょう。
学校へ通いながら自立訓練を利用する
大学生や専門学生の中には、障害者もいます。こうした障害者について、学校へうまく通えていない人はたくさんいます。
そうした障害者について、自立訓練を利用することで社会生活を送る方法を学ぶのは有効です。こうしたトレーニングを通して、学校へ適切に通学できるようになり、卒業することにもつながります。
なおいま在学中の人については、自立訓練を利用するときのスケジュール調整を考えなければいけません。学校と同様に、多くの自立訓練施設も土日が休みだからです。また、自立訓練には期限があることも忘れてはいけません。
大学生が自立訓練(機能訓練・生活訓練)を利用するのは可能です。そこで、学業との兼ね合いを考えながら社会生活を送るためのトレーニングを受けましょう。
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