障害者であれば、同行援護・行動援護・移動支援などの外出支援サービスを依頼できます。同行援護・行動援護・移動支援の利用範囲は幅広く、銭湯や温泉などへ出向くことで入浴を楽しむことも可能です。
ただ入浴施設の利用は通常の外出よりもリスクが高いです。入浴施設の中は滑りやすくなっているからです。そのため必要であれば、入浴介助を依頼することもできます。
それでは同行援護・行動援護・移動支援で銭湯や温泉へ出向くときはどのように考えればいいのでしょうか。外出支援サービスによって入浴施設へ出向くときの注意点を解説していきます。
もくじ
外出支援サービスで銭湯や温泉は可能
障害者向けの外出支援サービスは利用範囲が非常に広いです。こうした外出先としては余暇も含まれており、銭湯や温泉についても利用が認められています。
理由があって家の浴室では入浴が不十分な場合、銭湯へ出向くことになります。また、余暇の一環としてスーパー銭湯や温泉へ出向くことがあるかもしれません。こうしたとき、ヘルパーが同行することによってスムーズに目的地へ到着できるようになります。
ヘルパーが車を運転することは認められていないものの、徒歩や電車、バスにてヘルパーと一緒に目的地へ出向くことができます。
必要なら目的地で入浴介助も依頼できる
なお障害者の場合、多くのケースで目的地でも介助が必要になります。何度も出向いたことのある銭湯であれば問題ないかもしれませんが、同一のスーパー銭湯や温泉施設に何度も行く人は少ないです。温泉の場合、通常は初めての入浴施設へ行くことになります。
そうなると、視覚障害者が利用する同行援護では、当然ながら入浴施設内での支援が必要です。また重度の知的障害者・精神障害者が利用する行動援護では、行き慣れている銭湯であっても介護が必要です。
移動支援についても、歩行が困難など施設内での介助が必要な人は多いです。外出が困難だからこそ外出支援サービスを利用しているのであり、目的地でも介助が必要なのは普通です。そもそも、自分の力では体を洗えない障害者も多いです。
そのため同性には限られますが、スーパー銭湯や温泉に到着した後、入浴介助を依頼することもできます。
入浴施設は通常の外出よりもリスクが高い
このとき外出支援サービスで利用できる目的地の中でも、銭湯や温泉などの入浴施設はリスクが非常に高いです。介護用の入浴施設のように床に滑り止めがあるわけではなく、床が濡れると滑りやすくなるからです。
また転倒のリスクがあるだけでなく、病気をもつ障害者では発作の可能性もあります。また知的障害者の場合、シャンプー・リンスを誤飲してしまうかもしれません。
さらには、周囲には一般客もたくさんいます。そのため、知的障害者・精神障害者でパニック状態に陥ると、適切な対処を取らなければ周囲の人に迷惑がかかります。そのため、通常の外出先よりも注意点が多くなるのが銭湯や温泉施設となります。
障害者割引の確認は重要
なお障害者が銭湯や温泉へ出向くとき、障害者割引を利用できる施設かどうかを事前に調べておくのは有効です。すべての施設ではないものの、以下のように障害者割引を利用できる施設があります。
スーパー銭湯の場合、どの施設へ出向くのか事前に決めることになります。一方で温泉については、温泉街であればいくつもの温泉施設が存在します。そうした温泉施設の中でも、障害者割引を利用できる施設を選べば費用は安くなります。
いずれにしても、障害者割引を利用できる入浴施設なのであれば積極的に活用しましょう。
居宅内の入浴介助はホームヘルプを利用
このとき、銭湯や温泉へ出向くのではなく「居宅内での入浴介助を依頼できないか?」と考える人もいます。ただこれについては、同行援護・行動援護・移動支援などの外出支援サービスは対象外になります。
自宅内での入浴介助は居宅介護・重度訪問介護などのホームヘルプが対象になります。居宅内での入浴では、一般的な浴槽になります。こうした浴槽を活用して身体介護を依頼するのです。
または、障害者向けの訪問入浴を実施している業者に依頼しても問題ありません。
いずれにしても、「居宅内での入浴介助」と「銭湯や温泉などでの入浴介助」では目的や役割が大きく異なります。また、利用するべき障害福祉サービスも違います。そのため外出先ではなく、居宅内での入浴介助ではホームヘルプを活用しましょう。
外出支援サービスを利用して入浴を楽しむ
同行援護・行動援護・移動支援であれば、余暇利用でも活用できます。そのため、必要であれば銭湯や温泉などの施設へ出向くこともできます。
一人では外出が困難であっても、ヘルパーと一緒であれば入浴施設へ出向ける人は多いです。また一人では体を洗うのが困難な障害者であっても、目的地で入浴介助を依頼することにより、問題なく体を洗い流せるようになります。リスクの高い外出先であるからこそ、入浴介助は重要になります。
なお居宅内での入浴介助については、外出支援サービスではなくホームヘルプを活用しましょう。同じ入浴介助であっても、場所によって利用するべき障害福祉サービスが異なります。
障害者が入浴をするのは普通です。このとき銭湯や温泉などの入浴施設を利用したい場合、同行援護・行動援護・移動支援を活用して問題ありません。
家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。
障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。
ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。
そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。