障害者グループホーム(共同生活援助)を利用する人について、ほとんどのケースで親が先に死にます。また兄弟がいたとしても、障害者施設に入っている人の面倒を見たいと考える兄弟は基本的にいません。

そうしたとき、看取りの問題が発生します。親亡き後問題にもつながりますが、障害者グループホームで看取りまでしてほしいと考える人が多いのです。

それでは障害者グループホームについて、看取りは可能なのでしょうか。障害者施設で看取りまで行うための考え方を解説していきます。

年齢に関係なく障害者はグループホームを利用可能

多くの場合、年齢に関係なく障害者グループホーム(共同生活援助)を利用できます。精神障害者や知的障害者の場合、たとえ65歳以上であっても障害者グループホームに新規入居できます。

身体障害者は65歳になる前に障害福祉サービスを利用している必要があるものの、若いときから身体障害者なのであれば、たとえ高齢者であっても障害者グループホームにて格安にて過ごせます。つまり条件を満たしている場合、年齢の上限なしに利用できる施設が障害者グループホームです。

実際のところ、老人ホームを利用料が高額です。そのため、年齢に関係なく障害者グループホームにて格安生活を行う人は多いです。

看取りの対応をしていない施設は多い

ただ年齢がある程度まで高くなると、看取りを心配します。すべての人にとって、住み慣れた場所で過ごしたいと考えるのが普通です。これは、知的障害者・精神障害者・身体障害者・難病患者であっても同様です。

特に知的障害者・精神障害者ではこだわりをもつ人も多く、住む場所を何度も変えるのは得策ではありません。

このとき、看取りまで対応している障害者グループホームは全体の数として少ないです。つまり、障害を終えるまで障害者グループホームにて過ごせるかどうかは不明です。

・取り扱いは自宅と同じ

それでは、一般的な障害者グループホームで看取りが無理かというと、自宅で亡くなるケースと同様に「老衰や急な発作(脳卒中など)によって急死する」という場合であれば、最後まで障害者グループホームにて過ごすことができます。

要は、それまで元気に過ごしていたものの、「年齢を理由に死亡し、結果的に障害者グループホームで最後まで過ごす」のは可能です。

医療的ケアが必要な場合、障害者施設では対応できない

なぜ多くの障害者グループホームで「看取りに対応していない」と回答するかというと、ほとんどの施設で医療的ケアに対応していないからです。訪問介護と提携している施設は多いものの、施設内に看護師が常にいるわけではないし、医師をすぐに呼ぶこともできません。

そのため、常に医療的ケアが必要になっている障害者について、ほとんどの障害者施設で利用できないというわけです。これが、障害者グループホームの多くで看取りに対応していない理由です。

中には、医療的ケアに対応している障害者グループホーム(共同生活援助)も存在します。ただ、その数は少ないというわけです。

ただ、人工呼吸器の利用やたん吸引を含めて、常に医療的ケアが必要ではない場合、年齢を理由に死亡するのであれば、一般的な障害者グループホームであっても看取りが可能というわけです。

入院は可能だが、退院を依頼される

なお障害者について、病気によって入院は可能です。ただ基本的には、入院してもどこかの時点で退院を依頼されます。ずっと病院にて過ごすことはできないのです。そのため、病院にて長く過ごした後、死亡することはあまり考えないほうがいいです。

このとき、長くの入院は避けるのが賢明です。理由としては、一般的に障害者グループホームは3か月以上の入院で強制退去になるからです。

障害者で看取りを考えるべき状況である場合、新たに受け入れ可能な障害者グループホームはほぼ存在しません。そのため、可能な限り既存の障害者施設へ早めに戻ることを考えなければいけません。

なお実際に障害者施設を強制退去になった場合、高齢者であれば障害者グループホームだけでなく、老人ホームという選択肢もあります。ただ60歳未満で年齢が若い場合、老人ホームすら入居できません。また高齢者であっても、前述の通り老人ホームは高額です。

こうした事情から、退去後に再び障害者施設を探すのは困難になりやすいです。その場合、入居先を「日本全国どこでも可」にして、可能な限り早く受け入れ施設を探してもらうようにしましょう。

訪問看護を利用しつつ、最後まで障害者施設で過ごす

それでは、常に医療的ケアが必要ではない障害者について、どのように最後まで障害者グループホームで過ごせばいいのでしょうか。

たとえ健常者であっても、高齢になるとさまざまな病気を発症するのは普通です。当然ながら、精神障害者や知的障害者、身体障害者についても、年齢が高くなると病気を発症しがちになります。

このとき、3か月以上とならない範囲で単発にて入院を行うのは問題ありません。また退院後に障害者グループホームへ帰った後、訪問介護を活用しましょう。年齢に関係なく、訪問看護を利用することで障害者グループホーム住みながら医療的ケアを受けられます。

常に医療が必要な場合、前述の通り対応施設は少ないです。一方で週に数回の頻度で問題ない場合、訪問看護の利用によって障害者グループホームに住み、死ぬまで入居できるようになります。

また本当に大きな病気を発症してしまい、寝たきりを含めて常に医療が必要な状況になる場合、無駄な延命はしないのが適切です。

その場合は寿命ですし、下手に延命措置をすると「病院を退院したくても受け入れ先がない」という地獄のような状況になります。だからこそ、寿命を受け入れることで死ぬ直前まで障害者グループホームで過ごすのは重要です。

常に医療が必要な場合、対応可能な施設を利用

ただ障害者の中には、既に医療的ケアが必要となっている人もいます。難病患者であったり、人工呼吸器を装着していたりするのです。

この場合、対応施設は限られます。具体的には、日中支援型グループホームの利用を検討しなければいけません。看護師が常駐しており、完全バリアフリーにていつも介護スタッフによる助けを得られる施設が日中支援型グループホームです。

要は、重度の人のみが利用する障害者グループホームと考えましょう。ただ日中支援型グループホームであっても、医療的ケアに対応していない施設もあり、たん吸引のために病院へ定期的に通院しなければいけないケースもあります。

そのため医療的ケアが必要な場合、どうしても入居可能な障害者グループホームは限られ、全体の1%未満になると考えましょう。こうした事情があるため、医療的ケアが必要な障害者で看取りを心配する場合、「日本全国どこでも可」にて施設を探しましょう。そうしなければ、入居先を見つけることができません。

なお実際の入居先としては、障害者グループホームの多い東京または大阪の周辺になります。いずれにしても、こうした場所で医療対応可能な障害者グループホームを探しましょう。

看取りは可能していないが、自然死なら問題ない

障害者グループホーム(共同生活援助)に対して、「看取りまで可能か?」と聞くと、ほとんどのケースで「看取りまでは対応していない」という答えが返ってきます。これは、多くの施設で医療的ケアに対応していないからです。

ただ健常者であっても、高齢で死亡する理由の多くは年齢です。老衰であったり、脳血管障害であったりして急に死亡するのです。同じように障害者が施設で過ごし、施設内で自然死することで、結果的に「死ぬまで障害者グループホームで過ごす」のは問題ありません。障害者施設は年齢に関係なく過ごせるからです。

ただ医療的ケアが必要場合、対応できる施設は少ないです。そのため高齢になって大きな病気を新たに発症した場合、寿命を受け入れるのが適切です。下手に延命をすると受け入れ施設がなく、地獄の状況となります。

また既に医療的ケアが必要な障害者の場合、仕方ないので医療対応可能な障害者グループホームを探しましょう。この場合、日本全国にて探すといいです。こうして、死ぬ直前まで障害者グループホームにて過ごすことを考えましょう。

【全国対応】完全無料にて優良な障害者グループホームを紹介!

家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。

障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。

ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。

そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。

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