知的障害者や精神障害者、身体障害者、難病患者にとって非常に安い金額で住める場所が障害者グループホームです。
ただ障害者グループホームは数が多いわけではありません。そのため探し方を間違えると、入居するまでに2～3年ほどの時間がかかるのは普通です。
しかし、正しい方法によって物件情報を探せばすぐに空きを見つけることができます。数が少ないのは本当であるものの、常に満室というわけでもないのです。このとき「入居地域の条件を絞りすぎない」など、空き物件の見つけ方にはコツがあります。
それでは、どのように障害者グループホームの空き情報を見つければいいのでしょうか。考え方は一般的な賃貸住宅の場合と同じですが、空きのあるグループホームの見つけ方・選び方を解説していきます。
もくじ
障害者グループホームの空き状況は少ない？
インターネットなどで検索すると、多くの場面で「障害者グループホームの空きはほとんどない」と出てきます。また担当者がいる場合、こうした人に障害者グループホーム探しを依頼すると空きが見つかるまで2～3年ほどかかるのが普通です。
それでは、本当に空きがないのでしょうか。これについては半分正解であるものの、半分は不正解です。担当者にとって「その人が知っている範囲での障害者グループホームで空きがない」というだけであり、実際には空きのある障害者施設はたくさん存在します。
多くの人は障害者グループホームの正しい探し方を知りません。そのため「担当者に丸投げする」など、間違った方法にて空き物件を探そうとします。
ただ本来、障害者グループホームは自分で探さなければいけません。もちろん自分で探すとはいっても、一般的な賃貸物件と同じように、完全に自分の力を利用するのではなく専門業者を利用することになりますが、そうすればすぐに入居可能な施設を見つけられるのです。
他の自治体エリアを含めて物件を調べるべき
ただ自ら障害者グループホームの空きを見つけるとはいっても、重要な考え方があります。それは、「いま住んでいるエリアとは異なる自治体へ引越しすることになっても問題ない」と考えることです。
一般的な賃貸住宅であれば無数に存在しますが、障害者グループホームの場合、数が限られているのは事実です。そのため特定のエリアに候補を絞ると、当然ながらまったく空きのない状況に陥りがちです。そこで、ほかの自治体エリアまで視野に入れるのが最適です。
例えば東京に住んでいる人が神奈川や埼玉、千葉に住むのは何も問題ないはずです。また大阪に住んでいる人が京都や兵庫、奈良に住むのも問題ありません。いずれにしても、住むエリアにある程度の幅を持たせなければ選択肢がほぼ存在しなくなり、本当の意味で空きがなくなるというわけです。
認知症高齢者グループホームとは異なり、障害者グループホームでは異なる自治体に存在する障害者グループホームへ入居しても問題ありません。そこで、ほかの市区町村も視野に入れましょう。
探し方は一般的な賃貸物件の場合と似ている
それでは自分で障害者グループホームを見つけるにしても、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。これについては、以下の方法が考えられます。
- 自ら検索し、一つずつ調べる
- 検索サイトを利用する
- エージェントへ依頼する
この中で最も確実であり、あなたの希望に沿う方法は「エージェントへ依頼する」というやり方です。一般的な賃貸物件であっても、ほとんどの人が専門のエージェント（不動産の仲介業者）へ依頼しますが、これはその方法が最も早く確実だからです。
それでは、それぞれの方法を確認していきます。
地域名で検索し、一つずつ調べる
最も地味であり、あなたの労力が大きい方法として「一つずつ調べる」というやり方があります。障害者グループホームによってはホームページを保有していることがあるため、それらを一つずつ調べるのです。
このとき、以下のように地名を含めて検索します。
- 千葉市 障害者グループホーム
- 東京 足立区 障害者グループホーム
ただ地名は非常にたくさん存在しますし、サイトを見ても空きがあるのかどうか不明なケースは多いです。そのため、実際のところあまり現実的ではありません。
空き情報の検索サイトは一つの方法
また空き情報の検索サイトを利用するのは一つの方法です。検索サイトを利用すれば、登録されている障害者グループホームの情報を閲覧できます。
- 検索サイトに載っている障害者施設は全体から考えると圧倒的に少ない
- 最新の空き情報は更新されていない
- 問い合わせや日程調整など、すべて自ら行う必要がある
これらのデメリットはあるものの、情報収集の場として検索サイトは便利です。また、自ら掲載先に問い合わせても問題ありません。
ヒアリング後、最適な物件を紹介するエージェント型は優れる
最も確実に最適な障害者グループホームを見つける方法として、「専門の会社へ依頼する」という方法があります。一般的な賃貸物件を探すときについても、ほとんどの人が情報サイトではなく、以下のような不動産の仲介会社を利用します。
これは、情報サイトを検索しても情報が古いケースが多く、また優れた物件はネット上に存在しないからです。さらに、すべての段取りを自ら行うのは現実的ではないため、専門業者へ依頼するというわけです。
これと同じように、障害者グループホームを探すとはいっても、情報サイトに掲載されていない施設は多いですし、そもそもサイトすら存在しない施設もあります。
そこで利用予定者（障害者、またはその家族）へ施設に関する希望内容をヒアリングし、最適な施設を提案するのがエージェント型です。当サイトも障害者施設を紹介していますが、情報サイトではなくエージェント型に特化しているのは、そのほうが最適な空き情報を提供できるからです。
事前の障害支援区分と障害福祉サービス受給者証の取得は必須
なお障害者施設の空き物件を探すにしても、必ず事前に行うべきことがあります。それが区分認定と障害福祉サービス受給者証の取得です。
障害支援区分がなければ障害者グループホームを利用できません。厳密には障害区分がなくても利用できるものの、利用料が莫大になるため、実際には誰も利用しないというわけです。いずれにしても、役所で申請することで障害支援区分を得ましょう。
その後、サービス利用の決定を受けます。障害福祉サービス受給者証を受け取ると、以下のように「共同生活援助（グループホーム）」と記されます。
役所で「障害支援区分の決定」「サービス利用の決定」を済ませることにより、ようやく入居可能な障害者グループホームを探す段階になります。
区分認定を受けていない状態で障害者グループホームを探しても意味がないですし、障害者施設側は区分のない人を相手にしないのが一般的です（これから区分認定を受ける予定なら問題ない）。
既に区分認定を受けている場合は問題ないですが、障害支援区分がない場合、物件の空き情報を調べる前に役所へ出向いて障害支援区分の申請を行いましょう。また、サービス利用の決定も受けましょう。
最適な方法で障害者施設の物件情報を探す
障害者グループホームは一般的に空きがほとんどないといわれています。ただ、この情報は正確ではありません。実際には、空きのある障害者施設はたくさん存在するからです。
ただ特定のエリアだけに絞る場合、本当の意味で候補がなくなります。そこで、「ある程度の範囲であれば引越しをしてもいい」と考えるのは重要です。そうすれば、すぐにでも障害者施設で格安にて生活できます。
なお自ら障害者グループホームを見つけるとき、複数の方法があります。このとき優れる物件に最も出会いやすいのが「専門の紹介会社へ依頼する」ことです。ただ、事前に区分認定と障害福祉サービス受給者証の取得が必須になります。
やり方によっては、すぐに空きのある障害者グループホームを探すことができます。空きは意外とたくさんあるため、入居可能な障害者グループホームを見学し、入居しましょう。
家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。
障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。
ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者（障害者）にとって最適な施設を選ばなければいけません。
そこで、当サイトでは完全無料で障害者グループホームを紹介するサービスを日本全国にて実施しています。「いますぐ入居したい」「いまの障害者グループホームから他の施設へ移りたい」「強制退去となり、新たな施設を探している」など、軽度から重度の障害者を含めてあらゆる方に対応しています。
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