障害者グループホーム(共同生活援助)を利用する人の多くは薬を服用しています。そうしたとき、自らの判断で服薬管理できない人は多いです。

このとき、障害者グループホームには常にスタッフがいます。そのため、介護スタッフが利用者(障害者)の服薬管理を行うことにより、入居者は問題なく確実な服薬が可能になります。当然ながら、このときは医療機関との連携が重要になります。

それでは障害者グループホームを利用するとき、どのように薬を服用すればいいのでしょうか。共同生活援助で行われている服薬管理について解説していきます。

障害者の多くは薬を利用する

障害者グループホームを利用する人の多くは精神障害者や知的障害者です。精神障害者の場合、ほとんどの人で複数の薬を服用します。知的障害者は日常的な服薬が不要な人がいるものの、他の精神疾患を併発している場合は服用が必要です。

また身体障害者で内臓疾患を有している場合、同様に薬の服用が必要になります。また、服薬管理を行えていない場合、症状の悪化につながります。いずれにしても、障害者にとって毎日の薬の服用は非常に重要です。

このとき、障害の程度に合わせて薬の管理方法が異なります。主に以下の管理方法があります。

  • 自分で管理する
  • 施設側が管理する

それぞれについて確認しましょう。

判断能力のある人は自分で管理する

当てはまる人は少ないですが、身体障害者などで判断能力がしっかりしている場合、服薬管理を自ら行うケースがあります。

精神障害者や知的障害者の場合、高確率で服薬管理できません。健常者であっても薬の服用を忘れてしまうのはよくあり、これが精神障害者や知的障害者であると、薬の管理ができないのは普通です。

ただ身体障害者で脳機能に問題がなく、薬の種類が多くないのであれば、自分で薬を管理することで服用すれば問題ありません。

なお場合によっては、インスリン注射など「施設職員では医療行為になってしまうので対応できず、利用者自ら行わなければいけない」という場合もあります。インスリン注射は冷蔵庫などで保管する必要があるため、この場合は施設職員と利用者の両方で管理することになります。

対象者は少ないものの、いずれにしても判断能力に問題なく、薬の数も少ない場合は障害者が自ら管理することになります。

多くの場合、施設側が薬を管理する

ただ障害者グループホームの利用者は多くの場合、自らの力で適切に服薬管理できません。そのため、入居者の多くは介護スタッフが服薬管理を行います。

このとき利用されるのがお薬カレンダーです。調剤薬局などでお薬カレンダーをもらい、そこへセットするのです。

実際のところ、介護スタッフ(世話人)は日によって異なります。毎日、休みなしで働くわけにはいかないからです。ただ世話人が日によって違ったとしても、お薬カレンダーに薬がセットされていれば、そこから薬を取り出せばいいので服薬管理でのトラブルは起こりません。

・服薬介助は何も問題ない

なお障害者グループホームのスタッフが服薬介助を行うのは問題ありません。介護スタッフは医療関係者ではないため、医療行為(インスリン注射など)は禁止されています。ただ、医療行為でない場合は手助けできます。

服薬介助は医療行為ではありません。そのため、介護スタッフが薬の管理をしたり、服薬の手助けをしたりするのは問題ないです。例えば内服薬の介助に限らず、軟膏の塗布、湿布の貼付、坐薬挿入、点眼についても医療行為ではありません。

一包化を含め、調剤薬局の協力を得る

なお介護スタッフは医療の専門家ではありません。そのため、服薬管理について調剤薬局(薬剤師)の協力を得るのは重要です。

例えば薬の量が多く、管理が非常に煩雑な場合、医師に相談することで一包化の処方せんを書いてもらいます。これにより、調剤薬局で一包化してもらえます。

すべての薬が一回の服用ごとにまとめられるため、障害者は服用しやすくなりますし、薬を管理する介護スタッフも確実な服薬管理を行いやすくなります。

薬の調節では医療機関との連携が重要

なお多くの場合、障害者グループホームでは利用者(障害者)の医療機関への送迎に対応しています。多くの入居者で医療機関への通院が必要になるため、障害者施設側が通院同行に対応しないと障害者は適切に医療機関を受診できません。

そうしたとき、場合によっては薬の種類が変わったり、薬の量を増量(または減量)したりすることがあります。

このとき、障害者の普段の様子を理解しているのはスタッフになります。精神障害者や知的障害者では、医師に対して普段の様子を伝えられないことも多く、この場合は介護スタッフが代わりに障害者の様子を医師に伝えることになります。

また、薬の管理も基本的にはスタッフが行うため、調剤薬局にて「どのように薬を保管・管理すればいいのか」を確認するのもスタッフがメインになります。

そのため、どうしても医療機関との連携は必要になります。服薬管理を基本的に施設側が行うことになるため、確実な服薬を行えるだけでなく、医療機関への通院同行や障害者の日々の様子を正確に伝えることも重要になります。

共同生活援助で服薬管理をしてもらう

多くの場合、障害者は自ら服薬管理できません。そのため適切に薬を服用できず、症状がさらに悪化していきます。

このとき障害者グループホームを利用すれば、服薬管理を含めてスタッフがしてくれます。障害者が規則正しい生活を送り、行えることを増やすように支援する施設が障害者グループホーム(共同生活援助)です。それと同時に、服薬管理も施設側が担うのです。

脳機能がしっかりしており、薬の量が少ない場合、障害者が自ら服薬管理をしても問題ありません。ただ精神障害者や知的障害者について、ほとんどのケースで施設側が服薬管理を行うと考えましょう。

障害者施設を利用するとき、薬の管理を心配する人がいます。これについて、医療機関との連携を含めて障害者グループホームが行うため、心配は不要です。

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