障害者が住むための施設として福祉ホームがあります。福祉ホームは数が非常に少ないものの、障害者施設の利用で一つの選択肢になります。

そうしたとき、同じく障害者が住む施設に障害者グループホーム(共同生活援助)があります。それでは、福祉ホームと障害者グループホームの違いとしては何があるのでしょうか。また、他の施設であるケアハウスについて、福祉ホームとの違いは何なのでしょうか。

なお、入所施設(障害者支援施設)の中に福祉ホームがあるケースは普通です。障害者支援施設は主に重度の障害者が利用するものの、福祉ホームであれば軽度の障害者であっても利用できます。

障害者施設を利用するとき、それぞれの施設の違いを理解する必要があります。そこで、福祉ホームとその他の障害者施設との違いについて解説していきます。

障害者が格安で住める場所が福祉ホーム

障害者に対して住居の提供を主な目的としている障害者向けのサービスが福祉ホームです。家庭環境の問題があったり、自宅での生活が困難であったりする場合、福祉ホームを利用できます。

なお、ある程度まで自立して生活を送れる人が福祉ホームの利用対象者です。そのため軽度の知的障害者・精神障害者であったり、身体介護がなくても問題ない身体障害者だったりする場合、福祉ホームの利用を検討して問題ありません。

なお福祉ホームによって形態がそれぞれ異なり、ワンルーム形式の福祉ホームがあれば、トイレ・お風呂が共同利用になっている福祉ホームもあります。これについては、利用するときに福祉ホームの形態を確認しましょう。

福祉ホームと共同生活援助の違い

それでは、福祉ホームと障害者グループホーム(共同生活援助)の違いとしては何があるのでしょうか。これについて、ものすごく大きな違いがあるわけではありません。

福祉ホームでも、障害者グループホームと同様にシェアハウス形式になる場合があれば、ワンルーム形式の場合もあります。また障害者グループホームと同様に、福祉ホームでも管理人がいます。

そうしたとき、違いとしては重症度があります。障害者グループホームでは重度であっても利用できます。一方で福祉ホームでは、ある程度まで一人で自立して生活できる人が対象です。

また障害者グループホームは多くでシェアハウス形式であり、3~4人などの少人数で生活するのは普通です。

それに対して、福祉ホームでは定員規模が5人以上になります。つまり、ある程度まで規模の大きい施設にて運営される障害者施設が福祉ホームです。そのため、こうした規模の違いも福祉ホームと障害者グループホーム(共同生活援助)にあります。

入所施設(障害者支援施設)の中に福祉ホームがあるケース

なお障害者施設としては、障害者グループホーム以外にも入所施設(障害者支援施設)もあります。重度の障害者が生活する場所が入所施設です。

少人数で生活する障害者グループホームとは異なり、障害者支援施設は規模が大きいです。また住宅地に存在する障害者グループホームとは違い、一般的に障害者支援施設は郊外にあります。規模が大きいため、住宅地ではなく郊外でなければ設置が難しいのです。

こうした障害者支援施設のなかには、福祉ホームを運営している場合があります。すべての障害者支援施設ではなく、むしろ福祉ホームがあるケースは珍しいものの、障害者支援施設で福祉ホームを利用できる場合は障害者向けに住居が提供されます。

なお入所施設(障害者支援施設)の一部にて福祉ホームが運営されている場合、希望すれば本体施設(障害者支援施設)から実費にて食事提供を受けるなども可能です。

ケアハウスは老人向けの施設

なお障害者施設の違いを学ぶとき、「ケアハウスとの違いは何か?」と考える人がいるかもしれません。ただケアハウスは軽費老人ホームと呼ばれており、60歳以上の高齢者向けの施設になります。つまり、障害者向けの施設ではありません。

また老人ホームの一種であるため、障害者施設とは異なりケアハウスの利用料は高額です。少なくとも、低所得の障害者が住める施設ではありません。そのため福祉ホームや障害者グループホームを含めて、格安での入居を考えている場合、ケアハウスを除外する必要があります。

・ケアハウスとケアホームは異なる

参考までに、ケアハウスとケアホームは異なります。前述の通り、老人向けの施設がケアハウスです。それに対して、ケアホームは障害者グループホーム(共同生活援助)を指します。

以前、障害者グループホームをケアホームと呼んでいたことがあったものの、名称が障害者グループホームに統一されました。ケアハウスは老人向けであり、ケアホーム(いまの障害者グループホーム)は障害者向けです。

福祉ホームは数がほとんどない

なお、身の回りの作業をある程度まで自分で行える障害者が福祉ホームの利用を考えるとき、大きなデメリットになるのが施設数です。福祉ホームを運営している施設はほとんどなく、利用したいと考えても実際のところ数が少なすぎて利用が困難です。

障害者グループホーム(共同生活援助)や入所施設(障害者支援施設)についても、障害者の人数に比べて施設数が少ないといわれています。ただ福祉ホームに比べると、障害者グループホームは非常に数が多いです。

参考までに、障害者グループホーム(共同生活援助)の施設数は1万以上あります。それに対して、福祉ホームの施設数は150にも満たないです。

こうした現状から、福祉ホームへの入居は非常に難しいとわかります。障害者の場合、軽度の人は福祉ホームを探すのではなく、障害者グループホーム(共同生活援助)への入居を考えるほうがスムーズです。

福祉ホームとその他の障害者施設の違いを学ぶ

障害者向けのサービスを利用することで、障害者は問題なく生活できるようになります。そうしたとき、格安にて住める制度が福祉ホームです。

福祉ホームと障害者グループホーム(共同生活援助)を比べたとき、サービス内容に大きな違いはありません。福祉ホームは障害の程度が軽度向けであり、一方で障害者グループホームは重度でも受け入れてくれるケースがよくあります。ただ、ものすごい違いがあるわけではありません。

なお福祉ホームは障害者グループホームと比べて施設の数が非常に少ないです。そのため、施設数の面で福祉ホームを探すのは難しいです。

障害者施設の一つが福祉ホームです。ただ施設数の違いを理解すると、福祉ホームよりも障害者グループホームの利用が適切です。

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家賃のほとんどが自治体から助成され、食費や水道光熱費など、必要最低限の出費で住めるシェアハウス形式の施設が障害者グループホームです。介護スタッフが常駐しているため家族の負担はゼロになり、親亡き後問題も解決できる施設となります。

障害者グループホームは一般的に「空きが少ない」といわれています。ただ、それは「担当者が知っている範囲で空きがない」というだけであり、実際には多くの空きがあります。近隣の自治体まで含めれば、すぐに入居可能な障害者グループホームはいくつも存在します。

ただ障害者グループホームによって居住に関するルールは大きく異なり、利用者(障害者)にとって最適な施設を選ばなければいけません。

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