障害者グループホーム(共同生活援助)を利用する場合、毎日の業務日誌をつけることになります。そうしたとき、どのように業務日誌を記載すればいいのか悩みます。
共同生活援助の業務日誌には、書き方の正解があるわけではありません。ただ、利用者(障害者)の様子について事実を記載することになります。また、1日の途中で世話人が変わるのは一般的であるため、そのときに連絡事項を記載しておくと有効です。
それでは障害者グループホームの業務日誌について、どのように記載すればいいのでしょうか。実際の書き方やひな形・テンプレートを含めて解説していきます。
もくじ
業務日誌の様式・ひな形を理解する
障害者グループホームでは、業務日誌を付けることになります。何か様式が定まっているわけではないですが、以下のような書類になります。
障害者施設によって入居者の定員や記載するべき事項は異なります。そのため、これが正解というわけではないものの、こうした業務日誌を活用します。なお、必要であれば以下からダウンロードして活用してください。
利用者ごとに業務日誌を記載していくことになり、その日の出来事を記していきます。
事実を業務日誌に記載する
このとき、業務日誌には事実を記載していくのが一般的です。例えば以下になります。
- スタッフと一緒にコンビニへ行った
- 外出許可のもと、夕食で友人と食べに行った
- 急に奇声をあげ、落ち着きがなくなった
- 夜に眠れず、1時間ほど話し相手をした
- ○○病院の通院同行をして、内容は△△だった
- 症状が強く出ており、就労Bを休んだ
障害者の場合、日々の様子は異なります。そこで、どのような出来事が起こったのか事実を記すというわけです。また、夜勤者にバトンタッチすることで世話人が変わるのは普通です。そこで、夜勤者に伝えておくべきことを業務日誌に記します。
なお、細かい内容を詳細に記さないといけないかというと、そういうわけではありません。細かい内容を記載しても、バトンタッチされた夜勤者にとって業務日誌の内容を読むのは大変です。それよりは、簡潔な内容にてわかりやすく記すほうがいいです。
業務日誌の記入例
それでは、どのような書き方になるのでしょうか。以下に業務日誌の記入例を記していきます。
・勤務者を記す
まず、日付やグループホーム名、その日の勤務者を記しましょう。また、食事内容を簡単に記します。
・利用者へのサポート内容や活動を記す
次に、その日の利用者に対するサポート内容や活動を記します。「食事・服薬・援助・利用者の活動」をチェックすることにより、どのような活動をしたのか把握できます。
・利用者のその日の状態を記す
その日によって利用者(障害者)の様子は異なります。そこで、どのような様子だったのか事実を記します。必要であれば、世話人の交代を見越して「伝えなければいけない内容」をここに記しておきます。
他の人の書き方を真似すればいい
なお、業務日誌の書き方がわからなかったとしても大きな問題ではありません。理由としては、他の人の書き方を真似すればいいからです。
実際のところ、事業所によってテンプレートが異なり、様式はそれぞれです。そこで、どの場所にどのような内容を記せばいいのかについては、以前に世話人をした人の業務日誌を参考にさせてもらいましょう。
このとき、書き方や様式に答えはありません。そのため書き方に正解はないですし、間違え探しをするのも意味がありません。
また前述の通り、詳細すぎる内容を記載するのは無意味です。それよりも、事実や要点だけを記して、わかりやすく簡潔に伝える書き方が優れます。こうした点を理解して、他の人の書き方を参考にしましょう。
管理者や全体で共有するべき内容は直接伝える
ちなみに、業務日誌をすべての人がチェックするかというと、当然ながらそのようなことはありません。その後に勤務に入る世話人はチェックするかもしれませんが、それ以外の人はすべての業務日誌を確認することは基本的にありません。
そのため、管理者やサービス管理責任者を含め、全体で共有するべき内容は業務日誌に記すだけでなく、全員に直接伝えましょう。
具体的には、グループチャットを活用します。特別な理由がない限り、ほぼすべての障害者グループホームで業務用のグループチャットを用意していると思います。
グループチャットを活用すれば、手間なしにその場で全体に共有できます。そこで、業務日誌とグループチャットを使い分けることで連絡事項をスムーズに伝えましょう。
共同生活援助で業務日誌を記す
障害者グループホーム(共同生活援助)で活用されるのが業務日誌です。それまで業務日誌に触れたことがない場合、どのように記載すればいいのかわかりません。
これについて、業務日誌のひな型・テンプレートをダウンロードして、自分独自の内容に様式を変えるといいです。できるだけ事実を記し、簡潔に内容を記載するといいです。また必要であれば、バトンタッチする世話人への連絡内容を書いておきます。
なお実際の書き方としては、他の人が書いている内容を参考にするといいです。正解は存在しないものの、他の人の書き方を真似しましょう。
障害者グループホームを運営する以上、業務日誌は必須となる書類の一つです。そこで正しく業務日誌を活用し、障害者グループホームでの活動を行いましょう。